【書籍】正田倫顕先生が『ゴッホの宇宙』(教文館)を刊行
2025/05/02
本学准教授の正田倫顕先生が『ゴッホの宇宙』(教文館)を刊行します。是非お手にとって、お読み頂ければと思います。
『ゴッホの宇宙』(教文館)
ゴッホが描き出した芸術世界の真実とは?
観る者の魂を揺さぶる強烈なエネルギー――。ゴッホを独特の絵画表現へと駆り立てたものは一体何だったのか? 牧師の夢に破れキリスト教に複雑な感情を抱いていたゴッホを宗教的人間として捉え、作品と手紙の手堅い分析からその絵に示された世界観を解き明かす。画家ゴッホの深層に迫る、ダイナミックで犀利な思索!
カラー図版を多数収録(口絵48頁)。
「生きることの意味がつかめず、不安におびえ、孤独に耐える人々とゴッホの人生は重なり合う。だがたとえ試練や苦境の中にあっても、ゴッホは絵にこだわり抜いて、その果てに自己をこえたものにつかまれた……彼の絵画を通して、『生きるとは何か』、『人間とは何か』といった根源的な問いがわれわれには投げかけられている」(「あとがき」より)。
【目次】
図版
序
コラムⅠ ゴッホの人生と芸術
コラムⅡ 「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」に寄せて
第一章 《馬鈴薯を食べる人たち》――存在の大地
コラムⅢ クレラー=ミュラー美術館探訪
第二章 ゴッホの《ひまわり》
コラムⅣ 《ひまわり》と東北
コラムⅤ ゴッホの切断された耳
第三章 《星月夜》の宇宙
あとがき
註
図版目録
参考文献
ゴッホの略年譜
税込価格:3,080円(本体価格: 2,800円)
判型:A5判 / 232頁+口絵48頁
ISBN:978-4-7642-7496-9
発売年月日:2025年5月23日
◆著者紹介◆
正田倫顕(しょうだ・ともあき)
東京大学教養学部卒業。ベルギー・ルーヴァン大学に留学。現在、尚絅学院大学准教授。
ヨーロッパにおいて、ゴッホに関するフィールドワークに従事する。ゴッホの暮らした土地、描いた場所、関連美術館などを隈なく調査する。
著書に『ゴッホと〈聖なるもの〉』(新教出版社、2017年)ほか、論文に「ゴッホの《ひまわり》──パリ編(上・下)」(『図書』岩波書店、2020年)、「ゴッホの《ひまわり》──アルル編(上・中・下)」(『たねをまく』岩波書店、2021年)ほか。