尚絅学院大学

国際交流エッセイ リレーエッセイ

【国際交流リレーエッセイ 第55回】ヨーロッパでの食の思い出(食にかかわるフォトエッセイ)

2024/05/24

国際交流リレーエッセイ第55回目は本学学長の鈴木道子先生です。
今回は鈴木先生のヨーロッパでの食の思い出を、素敵な写真とともにお届けします。

ヨーロッパでの食の思い出

10年程前、アジアの留学生を対象に、日本の食文化についてお話する機会がありました。「和食:WASHOKU」がユネスコ世界無形文化遺産に登録が決まったころのことです。限られた英語力を最大限発揮してお話しましたが、どこまで日本の食について伝わったか、その表情からはわかりませんでした。でも、その後のランチ会では、打って変わって、留学生たちの笑顔、笑顔。・・・そうです。食文化は、体験してみるのが一番。

と言うわけで、今回は、ヨーロッパでの食の思い出を少々お伝えするフォトエッセイです。



外国に出かけて行って、私が一番困るのは「食事」です。贅沢したいわけではなく、とにかく「食べられる物をちょうどいい量だけ食べたい」、できればあまり塩味が濃くなく、脂分も少なめなものとなると、なかなか大変です。でも少しはその国らしいものを食べたいという思いもあります。


まずは、写真①から。イギリスのコッツワルズ地方の羊の親子です。出かけて行った時期は日本のゴールデンウイーク・・・子羊の季節です。私から見れば、「可愛い」子羊ですが、イギリスの方から見ると「おいしそうな」子羊とのことでした。
最初にイギリスに出かけて行ったのは、今から30年近く前、友人の知り合いの家でローストビーフをごちそうになりました。イギリスの家庭では肉と言えば、普通は羊肉を指すとのことで、ローストビーフは、最高のごちそうとのことでした。北海道で学生時代を過ごした私にとっては、羊肉と言えばジンギスカン鍋です。その後、日本でも、お肉屋さんで、ラムチョップを見かけるようになり、大分ローストも身近なものになりました。  

写真① イギリスの羊の親子

写真① イギリスの羊の親子

ドイツの食、おなじみのソーセージとザワ-クラウト、そしてジャガイモです(写真②)。ザワークラウトは、キャベツの酢漬けと訳されますが、その酸っぱさのもとは、酢酸ではなく、発酵で生じた乳酸とのことです。中世の町並みそのもののローテンブルグでのランチです。
写真③は、骨付きの豚肉料理、すごいボリュームです。ここでもジャガイモがついています。ドイツでは、主食はパンということですが、何かというとジャガイモがついてきます。ジャガイモ好きにとっては、ありがたいことです。そして、気持ちだけ、フレッシュ野菜のサラダ付きです。

ドイツでは、「ぶどう」をよく見かけます。ぶどう畑、ワイナリー、そして、お店の看板(写真④)・・・ワインの産地らしい意匠です。


街中で見かけた市場の野菜売り場の一コマ(写真⑤)、野菜の形も色も大きさも、ところ変われば、品変わる、です。
写真⑥は、魚屋さんの店先、北海の魚かな?  
写真⑦は、ノイシュヴァンシュタイン城の厨房の様子です。思わず、19世紀の王様の食事を想像してしまいます。


スイスの食、ホテルのビュッフェスタイルの朝食(写真⑧)・・・ハム・ソーセージとチーズの種類の豊富さとおいしさは忘れられません。それまであまり食べてこなかったチーズの美味しさを知りました。 

街中の市場のチーズ屋さん(写真⑨)、
そして、チョコレートにも牛の姿が・・・(写真⑩)。


我が家の食材は、原則国産ですが、時々、輸入物のチーズとラムチョップがあがります。

尚絅学院大学 学長 
鈴木道子

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