尚絅学院大学

国際交流エッセイ リレーエッセイ

【国際交流リレーエッセイ 第41回】アメリカ留学体験記②夏学期

2023/04/21

国際交流リレーエッセイ第41回は、2022年度にアメリカオリンピックカレッジに留学した人文社会学類の佐藤ことのさんが留学中に書き溜めたエッセイの第2弾、夏学期の様子をお届けします。(学年は当時のものです)

アメリカ留学体験記②夏学期


こんにちは、人文社会学類4年の佐藤ことのです。現在私は協定校であるアメリカのオリンピックッジに留学をしています。

オリンピックカレッジでは夏学期が始まりました。夏学期は春や秋学期より、期間が短く短期集中型の授業スタイルでした。春学期で留学生向けの英語のコースが終わったので、現地の学生と同じ授業を受けました。今回は、English101、Monsters in American Culture、Aerobic Walkingの3つの授業を取っていました。

English101では、日本でいう国語のようなもので、英語の基礎に加え、エッセイの書き方や、リーディングなど分厚い教科書を使って授業が行われました。この授業は対面で行われ、週に2回、8:00~11:00と3時間授業があり、それにプラスして課題も多くあったので大変でした。現地の学生と一緒に受ける初めての授業だったので、受けてみると、授業スタイルや授業の雰囲気が日本とはかなり異なっていたので驚きました。

オリンピックカレッジ

オリンピックカレッジ

まず驚いたのは学生層です。オリンピックカレッジには様々な年齢の学生がいます。特に夏学期には、私と同じような年代の学生はクォーターオフと言って1学期休みを取ることが多いそうで、クラスには私より年上の方が多くいました。(アメリカの新学期は秋からなので、クォーターオフを取ると2~3カ月ほどの長い夏休みになるそうです。)私のクラスには、例えば、子育てがある程度落ち着いたからカレッジに戻って新しい学位を取りたいという人や、ミリタリー(軍人)の仕事を終え、カレッジに戻ってきたという人がいました。
このように何歳になっても学びたいものを学べる環境が身近に選択肢として多くの人にあるのはいいなと感じました。

次に驚いたのは授業のスタイルについてです。日本大学では、先生が話しをして、それを聞いてメモをしたり、授業後に先生に質問したりという形式が多い思います。しかしここでは、授業中、事あるごとに(笑)先生と学生、または学生同士のディスカッションに展開していきました。先生が何かのトピックについて話し始めると、学生が自分の意見について話し出します。そうするとみるみるうちにクラス全体のディスカッションになります。また、質問も、分からないことがあったらすぐに質問するスタイルです。それが個人的な事であっても全体の事であってもお構いなしです(笑)そんな授業を目の当たりにして驚きだらけで、ついていくのが大変でした。  

クラスメイトの差し入れのドーナッツ。アメリカンです。

クラスメイトの差し入れのドーナッツ。アメリカンです。

課題でもエッセイと言った新しい文章の書き方で、日本の大学のレポートとはまた違って、自分を主軸に、自分の意見を書かなくてはいけなかったので、その点も苦労しました。最初は本当にどうやって書けばいいのかわからず、現地の友達に相談ばかりしていました。日本のテストや英語検定で書くような英作文は、攻略法みたいなものがあり、自分が書きやすいように書くことが多かったのですが、その調子で書いたら、先生に内容がつまらないよと言われたこともありました(笑)

そういった面や、先ほど述べたディスカッションの面を見ると、やはりはアメリカでは、自分で考え、自分が何を伝えたいのかといった主張が重視・尊重される世界で、みんながそうであると、自分のそうしないと生きていけないのだと身をもって体感しました。

自習で良く使っていた学校の図書館

自習で良く使っていた学校の図書館

この授業が終わると、1カ月ほどの夏休みに入りました。
シアトルはカナダのバンクーバーに近かったので、友達と高速バスで旅行に行きました。国を超えるのにバスで行くことができることに感動しました。バンクーバーに着くと、シアトルとはまた違った景色が広がっていました。他の人からはシアトルもバンクーバーも似ている街だよと言われましたが、私的には全く別物に感じました。景色ももちろん、人や自然、お店など様々な面で違いを楽しみました。
バスを降りてから、お昼を食べようと近くの日本食のお店に入ろうと歩いている途中、あちこちから日本語が聞こえてきました。多分私と同じような留学生やワーキングホリデーで来た人だと思います。違う国にいるのに、日本語が飛び交っていてとても面白い経験をしました。電車のチケットを買うときも券売機には翻訳の欄に日本語も入っているほど、バンクーバーでは日本人が多くいる街なのだと分かりました。

また、バンクーバーでは、イングリッシュベイビーチに行ったり、スタンレーパークと言うとても大きな公園に行ったり、ゴンドラに乗って山に登ったりと、カナダの大自然にたくさん触れることができました。初めてのバンクーバー旅行でしたが、終始面白い新しい発見をして、バンクーバーを満喫しました。

バンクーバーのイングリッシュベイビーチ、ゴンドラ、夜景

バンクーバーのイングリッシュベイビーチ、ゴンドラ、夜景

今学期は、前学期よりも友達ができ、生活が慣れてきたので新しいことに進んで挑戦できました。
アメリカにいてもカナダにいても分からないことがあれば、知らない人でもみんな優しく教えてくれたので、(少し困ったそぶりをしていると、何も言わずとも声をかけてくれる人もいます)人の優しさに助けられながら成長できたと思います。
次で最後の学期ですが、引き続き頑張りたいと思います。

人文社会学類 佐藤ことの