【人文社会類】授業紹介 持続可能な観光
2026/09/06
「持続可能な観光」(担当:稲澤)は、人文社会学類3年生以上向けに開講しており、持続可能な観光の実現に向けた課題を理解し、解決策を探ることを目的とした授業です。大学付近の身近な地域を事例として学び、観光業における持続可能性の重要性を理解し、実際にその実現に向けた方法を検討・発表します。
事前学習・調査・発表準備
本学と提携協定を結んでいる川崎町の地域振興課と秋保のAKIU VALLEY協議会にさまざまなご協力をいただいて実施しています。まず、5月15日に川崎町地域振興課の中村さんと田中さん、22日にAKIU VALLEY協議会の小松さんをゲスト講師としてお招きし、川崎町や秋保の現状や取り組みについてお話を伺いました。
川崎町地域振興課 田中さんのお話
その話を踏まえた上で、受講生は各自川崎町か秋保地域に足を運び、その知見を踏まえてグループごとにプレゼンの準備をして、学期末の7月に発表しました。発表課題は、秋保or(and)川崎のいいところを踏まえた、観光を関連させた課題解決の提案をせよというものです。
AKIU VALLEY協議会 小松さんのお話
川崎町【お菓子屋 とち】で佐々木さんへの質疑応答
学生が発表経験から学んだこと
発表では、川崎町内の観光ポイントの知名度アップを狙いを紹介AIなどを駆使してゲームを試作した班、インバウンド客向けの英語パンフを作った班、空き家を民泊に活用しツアーを組むという提案をした班など、さまざまな工夫を具体的な提案につなげてくれました。そして、それを川崎町地域振興課の中村さんとAKIU VALLEの小松さんに講評をしていただきました。実際に現場を熟知されているお二人から、学生ならではの視点やアイデアなどを評価していただいた部分もありましたが、課題も多く指摘していただきました。
もちろん、授業等で学んだ知識もあるとはいえ、大学生が数週間考えたくらいで、地域の課題がすべて解決するような提案ができるとは授業担当者も思ってはいません。学生たちは「実際に現地に行った」とはいえ、そこで見えたのは地域の一部でしかありません。また、発表ではかなり具体的な提案も出ましたが、それを実装するとなると、採算面、技術面での課題はどうしても残ります。しかし、実際に現場の状況を踏まえ、真剣に考えたものであれば、何らかの貢献はできるかもしれないし、提案を作って発表すること自体が学生の成長につながると考えています。
授業の内容の理解や、現地調査での気づきももちろんですが、グループで発表をまとめること、それをプレゼンして自分たちの考えを伝えること、伝えた内容に対してコメントをいただくことで気付いたこと、その全てが受講生の成長につながったのではないでしょうか。学生の学びにご協力いただいた川崎町と秋保地区の皆様に改めて御礼申し上げます。
試作したゲームを披露
地域を見る「眼」を養う
授業受講後の感想の中に、川崎町や秋保地区について、授業で紹介され、実際に現地に赴き、発表内容を考えることで気付いた魅力がたくさんあったというものがありました。小さい頃から宮城に住んでいたのに、近隣の地域についてよく知らなかったことにも気がついたというのです。
川崎町や秋保地区の他にも、魅力的な地域はたくさんあります。人文社会学類では、そうした魅力に気づく「眼」を養う授業も多いです。「地域貢献」を志す高校生は多いのですが、そのためには「地域を見る眼」を養う必要があります。人文社会学類では、地域について、「観光」に限らず多くの分野から学ぶことができます。興味をもった方はぜひ尚絅学院大学にいらしてください。
発表会にて小松さんからコメントをいただく