【学芸員課程】博物館実習体験記(3)――地底の森ミュージアム
2025/12/31
人文社会学類の学芸員課程(本学准教授・正田倫顕担当)では、3年の夏から秋にかけて学外の博物館で実習をしています。実習生一人一人が瑞々しい感受性で新しい経験を受け止め、充実した学びを通して成長しています。その体験記の三回目を中居千咲紀さんに執筆して頂きました。
人文社会学類 中居 千咲紀
私は2025年9月9日から13日の5日間、地底の森ミュージアムで博物館実習を行いました。実習では、来館者対応やイベント企画、施設の維持管理、学校との連携など、博物館運営を支える幅広い業務に触れ、博物館がどのように成り立っているのかを学ぶ貴重な機会となりました。
地底の森ミュージアムの外観
特に印象に残っているのは、5日間を通して取り組んだイベントの企画と運営です。今回は野外展示の「氷河期の森」で採れる球果を使ったストラップ作りを実施し、子どもから大人まで楽しめるイベントを企画しました。
ストラップのデザインや材料の選定、当日のブース配置など、実習生全員で意見を出し合いながら試行錯誤を重ね、準備を進めていきました。準備段階から当日まで和やかな雰囲気で取り組むことができ、実習生自身も楽しみながら運営に携われたことが印象的でした。
イベントで製作したストラップ
イベント終了後には振り返りの時間が設けられ、良かった点や改善点について話し合いました。外国人への対応方法やポスターの配置の工夫など、事前の計画では気づけなかった課題がいくつも見つかり、参加者が楽しめる空間づくりの難しさと奥深さを知ることができました。
イベントの振り返りをまとめたホワイトボード
さらに私は、8月以降に地底の森ミュージアムの姉妹館である、仙台市縄文の森広場でアルバイトも経験しました。縄文の森広場では体験活動が充実しており、勾玉づくりや火おこし体験の補助を中心に行いました。また、ミュージアムグッズの梱包やコーナー展示の準備など、実習とは異なる業務にも取り組むことができました。
職員やボランティアの方々、来館者と話す場面も多くあり、講義や実習では知る機会のなかった博物館のさまざまな仕事を経験することができました。
仙台市縄文の森広場の外観
実習とアルバイトの両方を通して、博物館は多くの人が携わって運営していることを強く実感しました。実際に博物館での仕事を体験することで、これまで触れたことのない学びに出会い、自分の世界が大きく広がったと感じています。ありがとうございました。
中居千咲紀さん