【学芸員課程】博物館実習体験記(5)――くりでんミュージアム
2026/01/13
人文社会学類の学芸員課程(本学准教授・正田倫顕担当)では、3年の夏から秋にかけて学外の博物館で実習をしています。実習生一人一人が瑞々しい感受性で新しい経験を受け止め、充実した学びを通して成長しています。その体験記の五回目を森屋朝陽さんに執筆して頂きました。
人文社会学類 森屋 朝陽
私は、2025年9月10日から14日までの5日間、宮城県栗原市のくりでんミュージアムで実習を行いました。来館者と直接関わる活動のほか、施設の維持管理やプログラム企画案、そして展示制作などを行いました。博物館の在り方について深く学ぶ貴重な機会となりました。
くりでんミュージアム外観
実習で最も印象に残っているのは、初日から4日目にかけて実施した「展示制作」です。私は「くりでんの車両に表れるレトロさ」をテーマとしました。
かつてくりはら田園鉄道を走行した車両は、床や座席に木材が使用されるなどレトロ調でした。この特徴を来館者の皆様に知っていただきたいと考え、展示品には車両の取り扱い説明書や木のブレーキハンドルを選定しました。館内で実際にレトロさに触れながら、展示計画を立てることができました。とても刺激的な体験でした。
保存されている車両の外装と内装
次に館内広報リーフレット「くりでんアレコレ」番外編を編さんしました。4日間かけて作り上げてきた展示制作をアピールするために、文章と図を手書きの色鉛筆で制作しました。数十名の来館者に配布しましたが、評価の声をいただきました。大好きな博物館の広報に役立つ事が出来て感無量でした。実習に取り組んでよかったという気持ちが深くなりました。
作成・配布した館内広報リーフレット番外編
最終日には、工作機械のデモ運転イベントをお手伝いさせていただきました。扱ったのは大正時代の旋盤と呼ばれる機械で、車輪の研磨などに使用されていたものでした。
私はチラシの配布や、動作の安全確認を行いました。用意していたチラシはあっという間になくなり、来館者の皆さんに楽しく見学していただけました。普段見ることのできない貴重な機械の裏側を見学し、来館者とも交流できて、とてもやりがいを感じました。
大正時代の旋盤機械
くりでんミュージアムは大好きな博物館で親しみを感じる場所でしたが、やはり実際の資料を扱うので、当初はとても緊張していました。しかし皆様のお力添えで充実した実習となり、達成感を味わうことができました。最後になりましたが、今回の実習でお世話になりましたくりでんミュージアムの皆様、この度は本当にありがとうございました。
森屋朝陽さん