【学芸員課程】博物館実習体験記(4)――仙台文学館
2026/01/01
人文社会学類の学芸員課程(本学准教授・正田倫顕担当)では、3年の夏から秋にかけて学外の博物館で実習をしています。実習生一人一人が瑞々しい感受性で新しい経験を受け止め、充実した学びを通して成長しています。その体験記の四回目を粕谷彩乃さんに執筆して頂きました。
人文社会学類 粕谷 彩乃
私は2025年8月27日から9月3日の期間、仙台文学館にて実習をさせていただきました。5日間の実習では日ごとに異なる内容で、文学館の役割や運営を多角的に学ばせていただきました。
仙台文学館の業務内容はもちろん、観覧者の方たちに寄り添うことの大切さや、仙台にゆかりのある文学者、表現者のみなさまへの理解を深める、よい学びの場であったと感じています。
仙台文学館の外観
実習内容としましては、1日目に仙台文学館の事業について説明を受け、館内見学、えほんの部屋の復旧作業を行いました。2日目は文学資料の扱い方や展示替えを行い、3日目は調書作成と広報実務を体験しました。資料管理の重要性やSNS発信の難しさを学びました。4日目は企画展示の流れと事業考案について学び、5日目は書庫整理と事業案発表を行いました。
Xの投稿内容
広報実習では、実際に仙台文学館に関わる投稿をXにて行い、館の魅力を限られた文字数で伝えられるよう工夫しました。若い人たちに向けてどういった情報を発信していくか、高年層の観覧者が多い仙台文学館ならではの課題についても知ることができました。
企画案「生誕125年 梶井基次郎展」
事業案発表では、私は梶井基次郎(1901-32)をもとにした企画展示を考案しました。発表後に学芸員さんから、さまざまな客層を意識した内容にするとより良くなるというご指摘をいただき、文学館らしい企画だからこそ、ありきたりな内容だけではなく、触って楽しめる内容やゲームとのコラボなど、来館者の視点に立って考える重要性を学びました。
また館内には、ひざしの杜というカフェが併設されており、心温まる食事を楽しむことができました。企画展にちなんだカフェメニューも用意されており、多方面から仙台文学館の魅力を感じました。
カフェ ひざしの杜
5日間という短い期間ではありましたが、学芸員の仕事への理解を深められただけではなく、文学館とは“言葉・作品・作者・読者”をつなぐ場であるという視点を得ることができました。このような貴重な機会をいただけたこと、そしてご指導いただいた仙台文学館の皆さまに感謝をし、これからの学びで活かしていきたいと思います。
粕谷彩乃さん