尚絅学院大学

心理学専攻

心理学の知を高め、社会に役立つ人材を育てる

現代は、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを重視する「心の時代」であるといわれます。しかし同時に、ストレス、不安、犯罪、精神疾患等の心の問題が蔓延し、多くの人がそれに苦しんでいる時代でもあります。学校、職場、家庭といった現代社会の多様な場面で生じている問題に対処していくためには、豊かな心を持った一人の人間であるとともに、臨床心理学の知見と技術、幅広い心理学の知識、さらには生物学的な基礎や社会科学的な素養が必要になってきます。心理学専攻では、他者に寄り添うこころと科学的手法を武器に、社会に貢献できる人材を養成します。

教育の特色

研究と実践の融合

それぞれのコースで中心とするところは異なりますが、いずれのコースでも、学問的なテーマに科学的な研究方法でアプローチしていくという研究と、現場での実践の両方を重視しています。理論ばかりの頭でっかちになるのではなく、また経験一辺倒になるのでもなく、両方をバランスよく学ぶことで、研究の成果を実践に還元し、また実践の中に研究のテーマを見出していくという研究と実践の融合を目指しています。

多様な現場に対応できる力を養う

現代の心理学が用いられている多様な現場に対応していくためには、多くの実践を積むことで、現場のノウハウを蓄積していくことと、未知の現場であっても、既知の知識や理論に基づいて、正しく判断して行動していくことができる論理的に考える力の両方が必要になってきます。演習授業や実習、個別指導などを通して、一人ひとりの学生の力を引き出していくことを心がけています。

時代の要請に応える心理専門職を育てる

臨床心理学コースでは、公認心理師及び臨床心理士の受験資格が取得できます。

臨床心理学コース

臨床心理学コースでは、公認心理師及び臨床心理士の資格取得を目指し、臨床心理学の基礎的な理論と技術とともに、様々な領域における心理臨床の理論と実践について学びます。実践力を高めるため、実習を重視するとともに、理論面での学習や研究にも力を入れています。臨床心理学はもちろんのこと、認知、発達、学習、社会といった幅広い専門領域の心理学を学ぶとともに、問題に対して科学的にアプローチできる研究法も身に付けます。

心理行動科学コース

認知心理学、学習心理学、発達心理学、社会心理学などの実証的分野を中心とする心理学を幅広く学び、人間の心理や行動について、実験・調査・観察などの科学的方法によって研究するコースです。現代社会において重要視される、科学的研究法や統計分析のスキルといった、データに基づいた心理学的研究が可能な高度な専門的知識を身に付けることで、一般企業をはじめ、国や地方公共団体などで活躍できる人材を養成します。

心理学専攻[修士課程]