尚絅学院大学

心理学専攻 お知らせ

チェコ共和国での国際学会に参加してきました!

2018/06/08

 4月末に,チェコ共和国で開催された,PCS3rd Annual Mental Health Forum-2018に参加してきました。

 今回は,自分が発表するだけでなく,田仲さん,佐々木さんという,二人の大学院生がポスター発表もされるということで,大学院生2名を伴っての学会参加でしたが,結果として,とても充実した出張となりました。
 チェコは素晴らしい街でしたし,大会会長のWei先生を始め,大会会場でお会いした先生方はいずれも素晴らしい方ばかりで,あとは当方の研究・発表のレベルを上げるばかりというところでしょうか。

  • カレル橋を望む

    カレル橋を望む

  • 必死で健闘中!

    必死で健闘中!

  • 発表ポスターの前で

    発表ポスターの前で

  • 大会会長のWei先生を囲んで

    大会会長のWei先生を囲んで

佐々木さんのレポート

  PCS3rd Annual Mental Health Forum-2018に参加するため,425日に日本を発った。

途中,デュッセルドルフで乗り換えて,チェコまでは合計15時間ほどの旅であったが,思ったよりも短く感じた。チェコは,近隣諸国から制圧を受け続けた歴史を持つというが,チェコの街並みは活気であふれ,古く趣のある建物が並び,人々は親切であった。何より,プラハ城へ続くカレル橋の美しさ,プラハ市街を睥睨するプラハ城には圧倒された。

学会には,中国,スペイン,イタリア,日本など世界各国の医者,大学教員が参加していた。医学,健康学,脳科学,心理学と幅広い研究発表が続き,研究内容のレベルの高さに驚かされた。私たちは学会のプレジデントである,Chimimg Wei氏と親しくなる機会を得たが,Wei氏からは,多くの刺激をいただいた。Wei氏は「せっかく来たんだから,たくさん質問したほうが良いよ」と声をかけてくださったが,残念ながら,現在の私の英語力では,発表者の言っていることを理解することに精いっぱいで,質問できる力はなかった。

今回の学会参加は,チェコという国の歴史と文化を学び,研究をすることの面白さやロマンを体験し,当たり前のように英語を話せる力が必要だと実感するという,とても実りの多いものであった。   (佐々木美奈)   

田仲さんのレポート

 今回のPCSは,学会に参加するという指導教員の先生にお願いして参加することになったのだが,私にとって初めて参加する国際学会であり、また、ことの成り行きでポスター発表することになったこともあり、学会参加前、私は非常に緊張していた。しかし実際に始まってみると、PCSは、心理学だけではなく、医学系や神経生理系などさまざまな分野の専門家が、抑うつと認知症を中心に研究を発表し、意見を交換し合う場であり、非常に興味や関心を持って発表を聞くことができた。不安材料であったポスター発表も無事終了し、他の参加者との交流についても、何とかこなすことができた。その一方で、さまざまな分野の発表を聞いたことで、自分の知識の不足や興味や視野の狭さを痛感させられるとともに、英語力の不足からもどかしさや失望を感じさせられることが多かった。今回、他の発表者の発表を聞いて私の中に生じてきたのが、“自分もいつか国際学会で口頭発表をしたい”という思いである。そのためには、英語力の向上はもちろんのこと、何よりも日々の研究や臨床実践をしっかりしなくてはならないとあらためて意を強くした。

また、学会の合間に観光したチェコは、私にとって目に映るものすべてが新鮮で心が躍る経験ばかりであった。地図とにらめっこしながら目的地まで行ったり、トラムに乗ったり、ちょっとした地元の人との関わりなど、何気ないことでも非常に楽しく感じ、日常生活では得ることができない多くの刺激を受けることができた。チェコで過ごした1週間は、私にとって非常に有意義な時間であったと思う。

最後になりましたが、私に国際学会に参加する機会を与え、ご指導してくださった指導教員の川端先生、私の研究に関わってくださった皆様に心より感謝致します。ありがとうございました。(田仲鈴音)