尚絅学院大学

臨床心理相談室(ティクヴァ)からのお知らせ

4月 ティクバだより

2025/04/23

皆さん、こんにちは。

4月から臨床心理相談室(ティクヴァ)の室長になりました一條です。
今回のティクヴァ便りでは、改めて臨床心理相談室(ティクヴァ)のご紹介をしたいと思います。

 

 臨床心理相談室(ティクヴァ)は、2016年に大学院(臨床心理士養成課程)の研修施設として設立されました。臨床心理相談室のティクヴァという愛称は、ヘブライ語で“希望”という意味です。2019年からは大学院に公認心理師養成課程が設置されたことに伴い、臨床心理士・公認心理師養成のための研修施設となりました。

 現在、ティクヴァでは臨床心理コースの教員6名と専任カウンセラー1名が臨床指導相談員として、臨床心理士、公認心理師を目指す大学院生のSV(スーパーヴァイザー)を務めています。SVの定期的な指導を受けながら、大学院生が相談に応じています。

 ティクヴァでの相談の手続きは、電話等で受付をした後、初回相談の日程調整に進みます。初回相談では、相談の大まかな状況を聞き取ったうえで、今後の相談についての話し合いやご説明をします。場合によっては、初回相談の後、他機関をご紹介する場合もあります。

 ティクヴァには、面接室のほか、大小プレイルームが2つあり、大人から小さい年齢のお子さんにも対応しています。プレイルームには、箱庭やボールプールが設置されています。面接の形態は、カウンセラーとクライエントが1対1で行う個人面接、保護者とお子さんのそれぞれにカウンセラーがついて、保護者とお子さんが同じ時間に面接を行う親子並行面接、複数のクライエントとセッションを行うグループ・アプローチなどがあります。面接の方法には、対面とオンラインツールを用いた遠隔面接があります。遠隔面接は、コロナ禍をきっかけに導入しましたが、遠方で相談室まで通うことが難しい場合などに利用されています。

 また、ティクヴァに所属する臨床指導心理相談員は、地域でのスパーヴィジョンや講演・講義活動、相談活動等にも従事しています。こうした活動を通して、ティクヴァを知っていただくことも少なくありません。

 ティクヴァでは、子どもに関すること、親子、夫婦、友人などの対人関係の悩み、性格に関すること、不安や落ち込みなど幅広くご相談を受け付けています。ティクヴァでの相談や地域での活動を通して、地域の人々の精神的健康の増進に寄与できればと思います。