【国際交流リレーエッセイ 第77回】 留学生チューターとしての一年を振り返って
2026/03/19
国際交流リレーエッセイ第77回目は、留学生チューターとして留学生の生活面・学習面のサポートに尽力した人文社会学類4年の千葉瑚子さんによる国際交流エッセイを紹介します。
私は、この一年間、留学生チューターとして、留学生と多くの時間を過ごしました。チューターの役割は、留学生の身のまわりのお手伝いや大学の課題など学習面でのサポートでした。しかし、この一年間、私が留学生をサポートするどころか、留学生から本当に多くのことを教えてもらいました。ここでは、この一年間を簡単に振り返りたいと思います。
昨年の四月、大学での顔合わせが初めての出会いでした。数日前に来日したばかりで緊張した様子の留学生の皆さんは、慣れない日本語の書類を目の前にし、時折困惑した表情を見せていましたが、何よりも日本へ来ることができた喜びが伝わってきました。学校が始まると、熱心に授業に参加する姿、休み時間も資格取得のために懸命に勉強する姿に私自身が刺激を受けました。特に多くの時間をともにした中国からの留学生オウ ケイラクさんは、社交的で、いろいろなコミュニティに多くの友達がいる印象でした。同じ授業を履修する中で、自分の意見を発信したり、熱心にノートを取ったりする姿が私にとっても励みになりました。前期は、初めて留学生チューターとなった事もあり、今振り返ってみると、「もっとこうしてあげていればな」と後悔することもたくさんあります。しかし、修了式でオウさんが涙を流しながら日本での思い出を話してくれた際に、留学という大きな挑戦のお手伝いができたことをとてもうれしく感じました。
ケイラクさんとの思い出
後期になると、留学生が増え、私は再度チューターをさせていただけることになりました。後期は、同じく中国からの留学生、チョウ シンセキさんのチューターを担当しました。前期の反省を踏まえ、知り合ってすぐの段階から密にコミュニケーションをとり、日本にいるうちに張さんがかなえたいことを私がサポートしようと決めました。一緒の授業を履修することはできませんでしたが、休み時間や放課後に授業の相談や、課題についての確認、遊びにいきたいところなどを話し合いました。また、後期には「国際スピーチ大会」に向けたテーマの検討や原稿作成など、少しだけお手伝いをさせていただきました。その期間、どのような思いで留学を決意し、日本で生活してきたのか、留学中に印象に残ったことなどが伝わってきました。チョウさんとは、水族館へ行ったり、イルミネーションを見に行ったりと、プライベートでも一緒に過ごすことができて私も楽しかったです。
チョウさんとの思い出
この一年間、留学生チューターの経験を通じて、互いの国の文化を共有して認め合うことの大切さや、何事にも果敢に挑戦することの大切さを学ぶことができました。また、私たちの何気ない日々の日常が留学生にとっては新鮮で、一瞬一瞬が大切な思い出として刻まれているのだと感じました。私自身、3年次にオーストラリアの協定校 サザンクロス大学に1年間の留学をしていました。海外留学に挑んだ私自身の経験や視点は、オウさんやチョウさんを生活面・学習面でサポートする際に様々な形で活かすことができたと思います。留学に挑む立場、留学生を友人としてサポートする立場、この両方の立場を在学中に経験できたことは、貴重な思い出となりました。この先、留学生と頻繁に会う事は難しくなってしまいますが、お互いが成長した姿でまた会えることを願っています。留学生のみんな、ありがとう!