【国際交流リレーエッセイ第73回】 1年間の韓国留学を終えて
2025/06/09
国際交流リレーエッセイ第73回目は、韓国の協定校での約1年間の留学を終え帰国した石田 春花さん(人文社会学類4年)による報告エッセイをお届けします。
1年間の韓国留学を終えて
2024年2月から始まった韓国 培材大学(大田広域市)への留学。12月にすべての過程を終了し無事帰国しました。今回私は語学能力を向上させること、将来やりたいことを見つけること、今まで学んできたことを活かしながら韓国の文化を現地で学ぶことの3つを留学生活での目標としていました。
前期は韓国語の授業と学部の授業を1教科だけ履修していましたが、後期は学部の授業のみ履修しました。授業だけでなく、日頃の生活においても韓国語の実力が伸びていると実感する機会が少なく、できることはやっていると感じながらも自分の語学能力に自信を持つことができないまま後期を迎えました。そのため、今の自分の語学能力で学部の授業についていけるのか大きな不安を抱えたまま後期の授業が始まりました。
実際に学部の授業を受けてみると、自分が想像していた以上に韓国語を聞き取ることができ、授業の内容も理解することができました。科目によっては専門的な単語が多く出てくる授業や自分の言葉で意見を述べる機会が多い授業など、自分の持っている語彙や実力では難しく感じる科目もありました。ですが復習はもちろん、分からない単語や表現に出会うたびに調べたり、自分なりにノートにまとめてみたりすることで理解する力が付いたのではないかと感じています。
教室に行くまでのキャンパスの景色、試験勉強の様子など
また、試験期間は覚えなくてはいけないことや課題が多く、一つ一つを乗り越えるのに必死になってしまった部分はありました。ですが、夜遅くまで友達と励まし合いながら試験勉強をしたり、時には気分転換をしながら、自分自身が納得のいく成績を残すことができたと思います。今思い返すと大変でしたが、それもまた留学生活のいい思い出の一つとなっています。
休みの日や放課後には留学生活で出会った韓国人の友人との時間を多く作るよう心がけました。最初の頃は韓国語で日常会話をするだけでも緊張していましたが、一緒にご飯を食べに行ったり、カフェでいろいろな話をしたりすることができるまで成長することができました。自分自身が伝えたいことをそのまま完璧な韓国語で相手に伝えるということは難しいですが、私が話す言葉を友人が一生懸命理解しようとしてくれたり、新しい言葉を教えてくれたりしたことがとても嬉しかったです。
最初は不安だらけの留学生活でしたが、友人や先生方に支えていただき無事に一年間の留学生活を終えることができました。この一年間の留学生活は楽しいこと、嬉しいことだけでなく、不安なことや悔しかったこと、他にもたくさんのことを経験しました。ですが、いま思い返してみるとすべての経験が自分の成長にそのまま繋がっていたのだと感じます。また、自分にとって“一年間韓国に留学をする”ということは大きな挑戦でしたが、この決断をしてよかったと心から感じています。留学生活での経験に自信を持ち、留学を経て見つけることができた自分自身の新たな目標の達成のためにこれからも進み続けていきたいと思います。
人文社会学類4年 石田 春花