尚絅学院大学

国際交流エッセイ リレーエッセイ

【国際交流リレーエッセイ 第44回】1年間の日本留学生活を振り返って

2023/08/29

国際交流リレーエッセイ第44回は、2022年9月から1年間本学に留学した、中国・浙江越秀外国語学院の劉 靖昊さんです。劉さんポストコロナ第一陣の交換留学生として来日されました。行動制限がある中で、1年間の留学生活を成し遂げた劉さんの振り返りをご覧ください。

一年間の日本留学生活を振り返って

私は高校二年生の時、英語の代わりに日本語を学び始めました。浙江越秀外語学院に入って、日本語学科の新入生になり、日本語を系統的に勉強しました。そうした中で、是非一度日本に留学をして、もっと日本語の実力を上げたいと思うようになりました。進路について考えているうちに、尚絅学院大学の交換留学プログラムに出会い、私の留学生活が始まりました。

日本に来たばかりの私は、うまく成田空港から仙台まで着けるのか不安がありました。しかし、幸い、地下鉄の駅員さんは私と一緒にチケットを買いに行ってくれました。尚絅学院大学の教職員の皆さまにも心配をおかけしましたが、無事に仙台に到着することができました。 入学前、国際交流団体SIPSの皆さんと一緒に一番町のアーケード街でコーヒーを飲んだり、買い物をしたりしました。そのおかげで最初の不安がすっかり消えました。


大学で大衡村のお祭りのボランティア活動に参加もしました。初めてボランティア活動に参加したので、緊張しましたが、みんな優しく手伝ってくれて、緊張感がなくなり、とても楽しい思い出となりました。

アルバイトでは、レジ打ちを経験しました。レジ打ちは自分が想像していた以上に緊張感がありましたが、楽しかったです。お客様と交流しているうちに、日本語で話しかけることができるようになりました。アルバイトを辞める時、記念品としてかわいいぬいぐるみをもらいました。とても嬉しかったです。

また、郷土文化論という授業で先生と一緒に丸森町のねやまを見学しました。日本の伝統文化を深く理解することができ、また、自然にも触れることも出来ました。  


春休みには学生チューターさんと、日本三景と呼ばれる松島に旅行しました。そこで、松島の牡蠣と牛タンを味わいました。そして笹かま手焼きも体験しました。

また、仙台日中友好協会の皆さんと大河原でお花見に行きましたが、前の日の大雨で満開の桜並木を見ることができず残念でした。しかし、友達と出かけたことは良い思い出です。


日本の授業は中国の授業スタイルと少し違っており、グループ学習が多いと感じました。周りのクラスメートと一緒に話したり、一緒に課題をしたり、お互いに手伝ったりしました。そのおかげで、友達も出来たので、本当によかったと思っています。そして、自分の言語以外の文化を学ぶことで、相手の言語や文化に対する理解と尊重が深まりました。

また、毎週チューターさんと一緒に、お互いに勉強したことを共有することで日本語がますます話せるようになりました。チューターさんに学習面から生活面までいろいろ助けてもらいました!本当にありがとうございました!おかげで、N1も合格しました。帰国する前に、チューターさんが本場の牛タン屋さんに連れて行ってくれました。そこで食べた牛タンは忘れられない味となりました。来年、チューターさんが中国に留学して来ると聞いて嬉しかったです。次に会える日を楽しみにしています。

日本に来てからあっという間に一年が経ちました。この一年間の留学生活で、学校の皆さんやバイトの皆さんの優しさに助けられました。たくさんいろんなことを経験し、忘れられない思い出として心に残っています。日本に来て良かったです。本当にありがとうございました。


浙江越秀外国語学院 劉 靖昊