スタインウェイ会東北地区研修会 ピアニストとして出演(土田定克)
2025/07/01
あくなき追求 調律の奥義に触れて
コンサートピアニストが求める調整
2025年6月6日、仙台中央音楽センタのIVyホールにて、スタインウェイ会東北地区研修会が開催されました。
スタインウェイ会とは、スタインウェイの調整技術研鑽を目的とした任意団体で、
全国に900名弱の会員を有しています。
テーマは「コンサートピアニストが求める調整」。
調整とは、ピアノの弾き心地(メカニック)を整える作業のことです。
最初にピアノを弾き、どのような調整をしてほしいか伝えました。
土田定克 演奏中
調律の神といわれる松本安生先生
松本安生先生は、欧米にて調律の奥義を学んだ調律師の大家。
東北6県から32名のベテラン調律師が集まり、松本先生の講話と実演に見入っていました。
調律の仕方で、弾き心地も変わるという。
それはボールをドリブルするときに、床の質で感覚が変わるのと同じだ、とのことでした。
松本安生先生
ミニ・コンサート
最後に、仕上がったピアノでソロ3曲演奏し、余興として娘とチャルダーシュも連弾しました。
生まれ変わった音色と弾き心地に娘も大喜び。
連弾
旧誼の雨宮修己さんと記念撮影
スタインウェイ会の事務局長は、土田が幼児期からお世話になってきた雨宮修己さん。
東京方面での演奏会やレコーディングでは、常に調律を担当してもらってきました。
「まだ演奏家と調律師の共通言語が確立していない。これからはそれを構築していく時代だ」と熱く語ります。
雨宮修己さんと土田親子
調律師と演奏家の橋渡し
「アガキ」(鍵盤の深さ)や「ジャック」(突き上げ棒)等、知らなかった調律界の専門用語も学ぶことができ、
調律師と演奏家の一つの橋渡しとなる研修会になったかと思います。
あくなき追求をされる調律師の方々のお陰で気持ちよく演奏できることに、感謝の念を深めた一日でした。
(写真:土田の右隣はスタインウェイ会最高顧問・スタインウェイジャパン初代社長の鈴木達也氏)
集合写真