尚絅学院大学

教員紹介

土田 定克 (つちだ さだかつ)

土田 定克

所属
芸術・スポーツ部門 
職位
教授 
学位
修士(コンサート・ピアニスト) 
担当科目
ピアノ伴奏法、音楽Ⅰ、音楽Ⅱ、音楽Ⅲ、音楽Ⅳ、子ども学入門、学校教育学入門、卒業研究、基盤演習Ⅰ、尚絅学、チャレンジ言語C(ロシア語)  

授業担当分野の概要(卒業研究を含む)

1)ピアノ実技
2)楽典(楽譜の基礎からコードネームまで)
3)弾き歌いとピアノ伴奏法
4)音楽教育(音楽科教育・木下式音感教育)など

研究分野と所属学会

【研究分野】ピアノ演奏法、音楽学、宗教芸術学、教育学
【所属学会】東方キリスト教学会

研究のキーワード

ピアノ実技、キリスト教と音楽(音楽美学)、ラフマニノフ音楽の本質的探究、音楽教育のあり方、
日露文化(特に正教と武士道に見られる日露の精神)

接続可能な開発目標(SDGs)

  • 4.質の高い教育をみんなに

現在の研究テーマ

1)ラフマニノフ――その作品の意味と演奏法
2)ロシア音楽と正教の聖性
3)音楽教育と情操教育

研究成果の概要

1)第3回ラフマニノフ国際コンクール第1位(於:モスクワ)。国内のみならず、ロシア全域、クロアチア、ウクライナ、タイ、韓国等にて演奏会多数。名指揮者フェドセーエフはじめオーケストラとの協演も多い。2017年、ベートーヴェンのピアノとヴァイオリンのためのソナタ全10曲クロアチア公演。2018年、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番&第3番(二大ピアノ協奏曲)一晩演奏会(於:ハリコフ地方フィルハーモニー新オルガンホール、チェリャビンスク市プロコフィエフ記念コンサートホール)。

2)2枚組CD「ラフマニノフ 24のプレリュード」、CD「乗り越えて 土田定克ピアノ名曲集」を発売。

3)11年間のロシア滞在体験とラフマニノフ研究をまとめた『ラフマニノフを弾け』をアルファベータブックスから上梓。
  同ロシア語版『Россия и Рахманинов глазами японского музыканта』がモスクワから出版。
  上記の続編となる『溢奏――ラフマニノフに聴く演奏の極意』をアルファベータブックスから上梓。

主な業績(研究実績・作品発表)

【演奏会】
1)土田定克(ピアノ)、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番、ロシア国防省交響楽団、セルゲイ・ドゥリギン(指揮)「ソ連国民芸術家モスクワ音楽院教授メルジャノフ生誕100周年記念事業」閉幕演奏会。モスクワ音楽院大ホール、2020。

2)土田定克(ピアノ)、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番、ロシア国防省交響楽団、ワレリー・ハリロフ(指揮)「ソ連国民芸術家モスクワ音楽院教授メルジャノフ生誕95(&90)周年記念国際音楽祭」開幕演奏会。モスクワ音楽院大ホール、2014(&2009)。

3)土田定克(ピアノ)、チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番、モスクワ放送チャイコフスキー交響楽団、ヴラジーミル フェドセーエフ(指揮)。ロシア・ヴォログダ、大コンサートホール、2004。

4)土田定克(ピアノ)、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番&第3番(二大ピアノ協奏曲)一晩演奏会、ハリコフ地方フィルハーモニーアカデミー交響楽団、ユーリ・ヤンコ(指揮)「ラフマニノフ生誕145周年 ラフマニノフとウクライナ文化・第20回記念国際音楽祭」開幕演奏会、ハリコフフィルハーモニー新オルガンホール、2018。

5)土田定克(ピアノ)、グリーグ ピアノ協奏曲、HRTクロアチア放送交響楽団、ムラデン・タブリク(指揮)。クロアチア・ザグレブ、ヴァトスラフ・リシンスキコンサートホール、2008。

6)土田定克(ピアノ)&ザグレブ弦楽四重奏団、ラフマニノフ 哀しみのピアノ三重奏曲、シューマン ピアノ五重奏曲ほか。日本大学カザルスホール、2007。

7)土田定克(ピアノ)外務省認定事業「日泰修好120周年記念演奏会」出演。タイ・バンコク、2007。

8)土田定克(ピアノ)、ラフマニノフ 24の前奏曲全曲公演「ラフマニノフ生誕135周年記念ピアノリサイタル」。モスクワ音楽院ラフマニノフホール、2008。

9)土田定克(ピアノ)、ラフマニノフ 24の前奏曲全曲公演「ラフマニノフの観ていたもの――ラフマニノフ生誕130周年記念ピアノリサイタル」。東京文化会館小ホール、2003。

10)土田定克(ピアノ)&ゴラン・コンチャル(ヴァイオリン)、ベートーヴェン ピアノとヴァイオリンのためのソナタ全10曲クロアチア公演「究極のベートーヴェン」。ザグレブ市立クロアチア音楽堂、ロヴィニ市マルチメディアセンター、ドゥブロヴニク芸術展示場、2017。

11)オレグ・ポリャンスキー、リ・ボンキ、土田定克、イーゴリ・モーシン、ノルティンハウフほか 韓国「セマングム国際ピアノ音楽祭」出演。於:群山芸術殿堂、済州ソルムンテ女性文化センター、西帰浦芸術殿堂、益山ソムリ文化芸術会館、順天湾自然生態公園野外劇場、霊光芸術殿堂ほか、2016。

【著書】
1)土田定克『ラフマニノフを弾け――与えられた使命を奏でる』アルファベータブックス、2016。

2)Садакацу Цчида «Россия и Рахманинов глазами японского музыканта», Издательский дом «Научная библиотека» (土田定克『日本人音楽家が見たロシアとラフマニノフ』学術図書館出版)、2016。

3)土田定克『寒いロシアの温かさ』マトロナ出版、2019。

【編著書】
1)土田定克編著『溢奏――ラフマニノフに聴く演奏の極意』アルファベータブックス、2023。

【訳書】
1)『聖イグナティ・ブリャンチャニノフ説教集(1)』アレクセイ・ポタポフ、土田定克共訳、日本ハリストス正教会教団宗務総局、2023。

2)『聖イグナティ・ブリャンチャニノフ著作集』アレクセイ・ポタポフ、土田定克共訳、日本ハリストス正教会教団東日本主教教区宗務局、2020。

3)神品致命者セラフィム・ズヴェズディンスキー著/土田定克、アレクセイ・ポタポフ共訳『天のパン』日本ハリストス正教会教団東日本主教教区宗務局、2020。

4)メリニコフ著ラヴロフ編/土田定克訳『神は我らと共にすればなり』日本ハリストス正教会教団東日本主教教区宗務局、2019。

【CD】
1)土田定克『ラフマニノフ 24のプレリュード』(2枚組)ムジ―クレーベンMLT-00024、2007。

2)土田定克『乗り越えて ピアノ名曲集 “花は咲く”』ユニバーサル・レコーディング・ファクトリー、2016。

【論文】
1)土田定克「音楽の創造力の探求―ラフマニノフの『悲哀』に見る演奏の奥義―」尚絅学院大学『紀要』第76号、1頁~16頁、2018。

2)土田定克「ラフマニノフの芥子種―『音の絵』作品39を飾る聖三打の意味」尚絅学院大学『紀要』第74号、29頁~44頁。2017。
英語版:https://www.atlantis-press.com/proceedings/icassee-17/25888431

3)土田定克「ラフマニノフの『24の前奏曲』の独自性とその指向性―再現する主要主題の意義」尚絅学院大学『紀要』第67号、25頁~39頁、2014。

4)土田定克「幼児が聴き、歌うことの意義―感性を伸ばす教材選択と歌唱指導の視点―」尚絅学院大学『紀要』第64号、157頁~169頁、2012。

5)土田定克「『優しさ』を支える『心の強さ』―現代日本の幼児教育と木下式音感教育法」尚絅学院大学『紀要』第60号、121頁~134頁、2010。ロシア語版:http://www.portal-slovo.ru/pedagogy/44245.php

【編曲】
1)土田定克「『浜辺の歌』ピアノ編曲版、及び編曲覚書」尚絅学院大学『紀要』第66号、91頁~103頁、2013。

【論文和訳】
1)ラフマニノフ著/土田定克訳「優れたピアノ演奏に典型的な10の特長」尚絅学院大学『紀要』第83号、71~84頁、2022。

2)V.メドゥシェフスキー著/土田定克訳「音楽と存在にみる天の闡明」尚絅学院大学『紀要』第82号、67~81頁、2021。

3)ガリマ・ルキナ著/土田定克訳「ロシア音楽のロゴスへの道」尚絅学院大学『紀要』第81号、45~54頁、2021。

受賞

第3回ラフマニノフ国際コンクール第1位(2002)
ロシア・ペルミ市長より功労感謝状授与(2004)
韓国の群山警察署長より功労感謝状授与(2016)
ウクライナ第二代大統領レオニード・クチマより功労感謝状授与(2018)

主な地域・社会貢献活動

仙台ハリストス正教会聖歌隊正指揮者
仙台国際音楽コンクール企画推進委員
ソボレフスキー国際ピアノコンクール(ロシア)審査員
日本アーティストビューロー主催「夢コン」審査員
仙台市市民文化事業団主催街かどコンサート「はばたけコンチェルト」審査員
カワイ音楽コンクール審査員

主な学内活動

学生生活部部長(2023~現在)
学生生活部部員(2007~2009、2013~2014、2017~2022)
国際交流推進WG委員(2010~2017。2018~現在、拡大委員)
情報システムセンター運営委員(2009~2012、2015~2016)
礼拝堂建設推進委員会委員(2010~2012)
全学FD・SD委員会委員(2019~2022)

その他

【出身地】東京都

【コメント】「塵も積もれば山となる」。今日の努力が、明日の自分を変えていきます。

【活動風景】
■テレビ特別番組「土田定克が語るキリスト、ラフマニノフ、ロシア」ハバロフスク、2015。http://pravostok.ru/mediateka/88/45825/ (ロシア語)