尚絅学院大学

心理学類 お知らせ

6月6日の心理実習で特別講義(遊戯療法)を実施しました

2022/06/07

仙台テラピ・ド・ジュ研究会の佐藤葉子先生をお招きして遊戯療法に関する特別講義を実施しました。
仙台テラピ・ド・ジュ研究会は、東日本大震災によって被災し心の傷を負った保護者や子どもたちを対象に、
遊戯療法を用いた支援活動を行うため、2016年4月に発足しました(HPより)。

講義の中では、遊戯療法について、事例も交えながらお話いただきました。
学生は、実際の現場の心理士から学ぶことでより「現場」を感じることができたことでしょう。
今後、実習では子ども総合センターや児童相談所など、子どもの臨床に関わる施設に見学に行きます。
今回深めた知見を元に、さらに学びを深めてもらえればと思います。

学生の感想からは、
「遊戯療法は子どもだけでなく大人にとっても必要な要素をはらんでいることが分かった」
「“遊戯”と聞くと楽しいことだと結び付けてしまいがちだが、その子ども自身が表現するものの中には苦しいものもあるという、当たり前だけど忘れてしまいそうなことも学び、だから“療法”なんだよな、と考えた」
「事例の話を聞けたことで、実際のセラピーの様子をイメージすることができた。」
といったものが挙がり、それぞれ学びを深め、さらには心理専門職への動機づけを高めているようでした。今後の皆さんの成長、活躍が楽しみです。

なお、仙台テラピ・ド・ジュ研究会は本学大学院の実習先としてもご協力いただいております。実際にケースを担当させていただくなど、充実した臨床指導をいただいております。
今後も連携を強化しながら地域臨床の充実化に貢献していければと思います。

文責:内田