尚絅学院大学

学校教育学類 お知らせ

【学校教育学類】 授業紹介「国文学演習Ⅰ(古典)」(松本)

2022/02/17

学校教育学類の学生は将来、小中学校の「国語」の授業で、親しみやすい古文を教える立場となります。
「演習」という授業の醍醐味は、ひとつの作品にじっくり向き合えることです。2021年度の「国文学演習Ⅰ(古典)」(2年次後期)では、東北の地で学ぶ学生たちにとって避けては通れない作品、『おくのほそ道』の読解と模擬授業に取り組みました。

全15回の演習の前半(第1回~第9回)は、教員が編集した教材に基づき、『おくのほそ道』の名場面を読み解きます。読解に役立つ基礎知識は、学生ポータルサイト(Course Power)に配信した資料で各自が繰り返し確認。こうしたハイブリッドな学びにも、学生たちはすでに熟達しています。

後半(第10回~第15回)はいよいよ学生主体の演習です。前半で読解した場面の中から一人ひとりが好きな場面を選び、考え抜いた授業案に基づいて15分間の模擬授業に挑みます。模擬授業の後はディスカッション。互いへの敬意と、さらに魅力的な授業をめざす向上心に満ちた、活気ある時間となりました。

演習終了時の学生たちの声を紹介しましょう。

友達の模擬授業を見ることで発見がたくさんありました。みんながそれぞれたくさん準備をし工夫していることがわかり、自分自身も頑張ろうと思えました。授業に対する質問や先生のコメントもとても勉強になりました。自分一人では気付くことができない点も、同級生や先生に指摘されることで気付くことができました(Aさん)。

プレッシャーで押し潰されそうでしたが、何とかやり遂げることができました。先生からのアドバイスや感想は的を射ているものばかりでとても参考になりました。あんなに事前準備をした授業はあまりなかったので達成感もあり、良い経験ができたと思っています(Bさん)。

古典の授業をどんなふうに展開していけばよいのか、どのように教えれば子どもたちが理解できるのかを考えながら模擬授業を行うのは難しかったですが、教育実習の参考になりました。コロナが落ち着いたら『おくのほそ道』の場所を旅してみたいと思います(Cさん)。

作品との時を超えた対話が他者との対話につながり、自己の省察にたどり着く。古典を読むことは、人生の複雑さに耐える心の礎を築き、現実を超えるための翼を身につける営みでもあるようです。