尚絅学院大学

学校教育学類 お知らせ

【学校教育学類】障がい福祉施設「八木山つどいの家」のみなさんによる講話

2021/11/08

10月26日、特別支援教育専門科目である「知的障害教育論Ⅱ」の講義の中で、障がい福祉施設「八木山つどいの家」のみなさんをゲストスピーカーとしてお招きしました。
 

施設長の佐々木健様より、施設の概要と「つどいの家」が障がいのある方を支援する際に大切にしていることについてお話しいただきました。支援員の千葉真紀様からは、福祉の仕事を選んだ経緯や福祉の仕事の魅力についてお話しいただきました。

 

その後、利用者の方のドキュメンタリー映像を視聴しました。ことばでコミュニケーションを取ることが困難な方の意思をどのように理解し、受け止めるのか、そして、障がいの特性と社会のルールとの間でどのようにして自立に向かっていくのか、それをサポートできるのかということを考えさせられる内容でした。

 

後半は、利用者の方2名より、現在の生活についてお話しいただきました。短い時間ではありましたが、学生と直接質疑応答する場面もありました。利用者の方が積極的にお話しくださり、和やかな雰囲気の中、授業を進めることができました。

 

学生からは、以下のような感想が寄せられました。

「障害の有無に関わらず誰にでも意思はあるはあることを改めて学びました。何かをやりたいと思ったときに、その行動が成功であれ、失敗であれ次に必ずつながるのだから、意思を尊重することはとても重要であると感じました。」
「日常で聞いている音、ルール、生活全ては何となく普通にあって過ごしていましたが、立場や視点を変えると当たり前であることは変化するのだと感じました。インクルーシブを目指す中で、当たり前とは何なのかを疑問に思いました。この疑問について考えていき、障害者の困難を少しずつ理解していけたらと思います。」

 

教員は、学齢期の子どもたちとのかかわりが中心となります。しかしながら、学校卒業後の障がいのある方たちの進路や生活を知ることは、障がいのある子どもたちの将来を見据えて支援していく上でも大変重要なことであると考えています。

 

コロナ禍の状況を見つつ、さらに交流の深まる活動を進めていく予定です。