尚絅学院大学

学校教育学類 お知らせ

 【学校教育・健康栄養・人文社会各学類】  授業の紹介「教育課程論」(五十嵐)

2023/07/09

 「教育課程論」の授業は,教員免許の取得をめざす健康栄養学類と人文社会学類の3年生,学校教育学類の2年生を対象として開講しています。「教育課程をめぐる歴史的・現代的状況,法規・施策について理解し,学校の具体的な教育活動や履修者自身の体験と結びつけて説明できる」ことが授業の目標です。何やら難しい言葉が並んでいますが,教育課程(カリキュラム)について,授業で新しく得た知識と,自分がこれまで学校で体験してきたことを結びつけて,より深く理解することを目ざす授業です。

 進め方は,前半は4人一組のグル-プになり,持ち回りで担当者が,テキストの内容を3人に報告します。「教師役」を演じ指名しながら進める方,図表入りのレジュメを用意して理解を図る方,パソコンによるプレゼンをしながら説明する方,穴埋め問題まで用意して最後に「テスト」をしている方と,さまざまな工夫を凝らす姿が見られます。異なる学類,学年にも関わらず,いや,だからこそ多様な学びが展開されています。


 後半は,前半で学んだ知識を活用し,現実の課題に対してどのように考えるか,グル-プで話し合う活動です。お互いの考えを他グル-プの方と交流する“旅”に出るときもあります。できるだけ,今まで話したことのない方に自分の考えを伝え,深め合うようにしています。

 「学校で用いられる言葉にル-ルはあるのか」を学んだ際には,仮に中学3年生に「顕在的(目に見える)カリキュラム」と「潜在的(目に見えない)カリキュラム」を教えるとしたら,どんなことが必要か話し合いました。


 授業後の学生の感想を紹介します。
「分かりやすく伝えるためには,「精密コード」(筆者注;教科書のような普遍的・論理的な意味を持つ言葉)で教えなければいけないという固定概念を取り払い,時には「限定コード」(同;個別的・日常的な意味を持つ言葉)を使うなど,生徒たちにより近い話し方で伝えることが必要であると感じた。また,具体的な例を出すなど想像しながら理解出来ることが重要であると感じた。」 (人文社会学類3年)

 その一方で,別の学生は次のように述べます。
「身近な例に置き換えることも大切だと思いましたが,別な言葉で抽象化するというのも分かりやすさの一つだと考えました。ある程度の年齢になると,抽象的な内容の方が正確に意味を掴めるのだと思いました。」(健康栄養学類3年)

 さらに,前半のグル-プでの学びの経験から,「伝える方法」という別の視点から,感想を述べる学生もいました。
「資料を活用することはもちろん,伝える側と聞く側の「キャッチボール」があるとより分かりやすくなるなと思いました。実際に質問や疑問に対して今回の担当者の人と「キャッチボール」を少ししましたが,考えても分からないところもヒントとして少し話を広げてくれたため,理解につながりました。」(学校教育学類2年)

 具体的な説明でイメ-ジが湧いたり,抽象的な言葉に触れることで納得したりすることがあるのではないでしょうか。そして意外と「伝える方法」が重要だという意見も心に留めておきたいことだと感じたことでしょう。
 高校生のみなさん,このような教職課程の授業は,いかがでしょうか。