尚絅学院大学

国際交流エッセイ リレーエッセイ

【国際交流リレーエッセイ 第26回】留学の記憶

2020/03/01

国際交流リレーエッセイ第26弾は、2019年4月から1年間本学に留学した、中国・大連理工大学大学の王 思堯(オウ シギョウ)さんです。はじめての日本でどのような留学生活を送られたのか、ぜひご覧下さい。

留学の記憶


1年間の留学生活は長いようで短く、あっという間に過ぎてしまいました。仙台で、尚絅学院大学で、一生忘れられない思い出がたくさんできました。 

2019年3月27日、上海から仙台行きの飛行機に乗り、初めての日本に着きました。日本は中国と深い関係がある国です。特に仙台は、魯迅先生が留学した街であると中学時代に勉強した魯迅先生の本『藤野先生』で知り、興味を持っていました。実際に来てみると、仙台は東京や大阪のような混雑した街ではなく、静かで快適な街でした。大都市の速いリズムの生活もなく、遊ぶ場所もそう多くありません。それは、学習生活を送るうえでとても良いことだと心から思いました。

飛行機を降りると、出迎えに来ていた尚絅学院大学の方々が親切で友好的で、それまで未知の留学生活に緊張していた心が落ち着きました。空港から寮に行く途中、日本語の表現が下手で何も話すことができませんでした。一緒に来た大学院生の劉さんと運転手さんの交流を見て羨ましく思い、1年後は劉さんのように交流できるようになりたいと強く思いました。
 



寮では、寮長さんや寮母さんが親切に紹介してくれました。初日の夜はよく眠れました。翌日の朝、職員の方と区役所に行って、住民登録などの手続きをしました。そして、お昼には永遠に忘れられない人に会いました。私のチューターである梨花さん、留学生活の中でいつでも助けてくれた人、かけがえのない姉妹です。そして留学生活でずっとお姉さんのような存在だった晴花さん。


最初に月曜日にやっと学校に来ました。たくさんのオリエンテーションがありましたが、最初のころ私の日本語は本当に下手で、先生が何を言っているのか全然わかりませんでした。1年間の留学生活は本当に多くのことを教えてくれました。日本語の能力もずいぶん向上しました。

尚絅では、留学生は自分の興味ある授業を選ぶことができます。先生も職員の皆さんもクラスメイトもとても優しく、留学生活で怖いと思ったことは一度もありませんでした。 

尚絅での日常生活も楽しかったです。歓迎会、送別会、遠足、スキー、スピーチ大会などたくさんの行事がありました。初めてスーパーの行ったことも良く覚えています。熱心な留学生サポーターさんが一緒にスーパーに行って寮まで送ってくれました。友達と大学から寮まで歩いて帰ったこともあります。本当に遠かった。でも、とても楽しかったです。たくさんの思い出でいっぱいです。 


留学中は日本人の友達だけでなく、中国人の友達もたくさんできました。一緒に旅行したり、食事をしたり、自転車に乗って海に行ったりしました。

最後に一番言いたいのは感謝です。留学生活で出会った一人ひとりの方に感謝しています。留学生活をサポートしていただき、多くの思い出を一緒に作っていただき、本当にありがとうございました。


交換留学生 大連理工大学 王 思堯