尚絅学院大学

人文社会学類 お知らせ

今年度の地域活動実習 成果報告(速報)

2021/11/30

担当者から話を聞く学生のみなさん

担当者から話を聞く学生のみなさん

 「地域活動実習」は人文社会学類の1年生向けの授業で、前期に「地域活動論」を履修し、地域社会やそこでの諸実践について一定の基礎知識を得た学生を対象としています。この授業ではグループごとに事前学習をしてから、包括連携協定を結んでいる川崎町や名取市などの各地域に赴き、地域活動への参加や、テーマについての調査について事後にまとめを行い、最終週の報告会で発表します。
 2021年度は①移住や観光の促進:川崎町 担当教員稲澤 ②震災遺構:宮城県沿岸部各地 担当教員田中先生の2グループに分かれて学習を進めています。
 川崎町グループは、11月21日(日)に現地実習をしました。今回は川崎町地域振興課と地域おこし協力隊が実施している「お試し移住ツアー」を体験する一日となりました。

活動の様子(何をしているのかな?)

活動の様子(何をしているのかな?)

 最初に川崎町の移住支援施設SPRINGで説明を受けたあと、「みっけ学舎ホール」で開催された「オーガニックマーケット」を見学しました。山間の小さな元小学校に、川崎町の内外から人が集い賑わっている様子に学生たちも驚いたようです。また、同ホール内の「ヘルシーレストランわたすげ」でおいしい昼食をいただきました。学生たちは、見学時も昼食時も皆様に暖かい声をかけていただいたのが印象的だったようです。
 その後、空き家バンク登録物件の内覧を行い、お試し移住施設ENGAWAの見学を行いました。学生たちは空き家を見たのち、元空き家をリフォームして移住者が宿泊体験できるようになっているENGAWAを見たことで、地域になじんでくれる人を求めるオーナーの思いや、リフォームすることで空き家が立派な住居になることなどを実感したようです。実はSPRINGも元住宅展示場ですし、みっけ学舎ホールも元小学校です。今後人口減少によって不要となる建物は増えていくことが予想されますが、それをうまく活用して「住み続けられるまちづくり」をしている事例として学ぶことができました。

みっけ学舎の元校長室で昼食!

みっけ学舎の元校長室で昼食!

 実習の最後には、地域おこし協力隊と川崎町地域振興課のみなさまに、町の実情や、公務員・地域おこし協力隊のお仕事についてご説明いただき、さらに起業を目論む学生への人生相談までしてくださいました。今後学生たちは、この実習で得たことをまとめて発表会を行い、さらにブックレットを執筆する予定です。
 貴重な学びの場をご提供いただいた川崎町の皆様に御礼申し上げます。どうもありがとうございました。