【国際交流リレーエッセイ第55回】韓国留学が与えてくれたもの
2024/03/20
国際交流リレーエッセイ第55回目は人文社会学類の鈴木七海さんです。鈴木さんは、2023年9月から2024年12月まで韓国の協定校、培材大学に約4か月間留学しました。
みなさんこんにちは!人文社会学類の鈴木七海です。私は韓国の大田(テジョン)にある培材大学に約4カ月留学していました。
大学において主に異文化理解や多文化共生について学んでいて、これらのことを学ぶ中で「異文化」や「国際交流」に強く関心を持ち、それらをより直接的に体験するために留学を決意しました。また、もともと、韓国ドラマやKPOP等の韓国文化に興味があったこと、大学での授業や卒業研究で韓国について学んだことで、韓国という国に特に興味を持ち、韓国を留学先として選びました。
留学先では大学にある外国人交換留学生専用の語学堂で月曜日から金曜日の朝9時から12時の3時間の授業の中で韓国語の文法や会話、作文を学びました。クラスには、日本人の他に、イギリス人、中国人、モンゴル人、ベトナム人の生徒がいて、とてもグローバルな環境で韓国語の授業を受けていました。休み時間のたびにクラスメイトと一緒にUNOをして過ごすなど、楽しい時間を過ごしていました。留学中は積極的に韓国語で会話することを特に心がけていました。韓国語を使ってクラスメイトや先生とコミュニケーションをとることはとても難しかったですが、休み時間に自分から積極的に話しかけに行くなど韓国語でコミュニケーションをとる機会を増やしたことで、最初と比べてスムーズにコミュニケーションがとれるようになりました。
授業以外では、国際交流サークル・日韓交流の2つのサークルに参加しました。サークルでは、韓国の伝統的な遊びを体験したり、韓国人の学生たちとボーリングやボードゲームカフェに行って交流したりなど、様々な活動を行いました。日本語を勉強している韓国人の友達の日本語の作文を添削したり、一緒に会話の練習をしたりなど日本語を教えるという経験もできました。休みの日には、カフェ巡りをしたり、全州(チョンジュ)に行って韓服を着たり、ロッテワールド(韓国の遊園地)に行ったりなど、韓国に来てやりたかったこともたくさんすることができました。
学外での活動では「日韓交流おまつり」というイベントに運営ボランティアとして参加した。イベントの展示ブースの中に自分の地元である宮城県のブースもあって、韓国で宮城の物事が紹介されていることに嬉しさを感じるとともになんだか不思議な気持ちになりました(笑)。大規模な日韓交流でボランティア活動を行う中で日本文化を心から楽しむたくさんの人々を見たことで、海外の人に日本にもっと日本のことを知ってほしいと思うきっかけにもなりました。
留学に来た当初は韓国語で会話することにあまり自信がなく、「言いたいことが伝わらなかったらどうしよう」「発音が間違っていたらどうしよう」などと考えていましたが、勇気をだしていろいろな人に話しかけてみると、みんな私の言いたいことを理解しようとする姿勢を持ちながら話を聞いてくれました。このことから、自信がなくても、間違えても、翻訳機を使いながらでもいいからまずは勇気をだして会話してみることが大切であるということを学びました。また、多国籍な学生と授業を共にしたことで、韓国だけでなく他国の文化も知り、異文化コミュニケーションを学ぶことができました。コミュニケーションの際は相手に対して失礼な発言をしていないかなど、相手のバックグラウンドを意識し会話をしていました。こういった姿勢は、今後国籍問わず様々な人と接していく上で役に立つのではないかと考えます。
私は将来日本語教師になりたいと考えています。留学において日本語を勉強しているひとや日本文化に興味を持つ人々と出会ったことで、日本語教師となり日本語や日本文化を広めたいと考えるようになりました。そのため将来は日本語教師として留学において培った語学力や積極性、異文化理解能力、異文化コミュニケーション能力を生かしながら国内外で活躍したいと考えています。また、機会があれば、ワーキングホリデーにも挑戦してみたいです!