尚絅学院大学

国際交流エッセイ リレーエッセイ

【国際交流リレーエッセイ 第40回】アメリカ留学体験記①春学期

2023/04/14

国際交流リレーエッセイ第40回~42回は、2022年度にアメリカオリンピックカレッジに留学した人文社会学類の佐藤ことのさんが留学中に書き溜めたエッセイを3回シリーズでお届けします。(学年は当時のものです)

アメリカ留学体験記①春学期


こんにちは、人文社会学類4年の佐藤ことのです。現在私は協定校であるアメリカのオリンピックッジに留学をしています。期間は2022年の4月から12月までの約9カ月間です。オリンピックカレッジは、アメリカのワシントン州のブレマートン市というところにあり、シアトルの近くです。緑や海など、自然豊かな場所で、日々楽しく仲間と共に留学生活を送っています。

私がアメリカに着いてからまず初めにオリエンテーションが1週間ありました。そこで私と同じように春学期から来た留学生たちと顔合わせをしました。オリンピックカレッジでは、ドイツやエジプト、中国、韓国、ベトナムなど様々な国から留学生が毎学期入ってくるので、現地の学生以外にも他の留学生と交流することができます。オリエンテーションでは学校の説明を一通り受けた後、近隣の町にみんなでフィールドトリップに行きました。また、オリエンテーション期間に銀行口座を開設したり、日本で言うSuicaのようなICカードを作ったり、携帯電話の手続きなど私生活で使うものも準備しました。英語に不慣れな私は不安な気持ちがありましたが、受付の人も周りの人も優しく、無事に作ることができました。

オリンピックカレッジ

オリンピックカレッジ

1学期目の授業は、留学生向けの英語の授業を受講していました。クラスは10人程度の少人数で行われ、少々日本人が多めでしたが、他の国からの留学生もいたので授業は日本人同士でも英語でやり取りをしていました。少人数制だったので、分からないことはすぐに質問できたり、アドバイスをもらうことができたりする環境だったので学びやすかったです。

また、授業の他にも学校では様々なプログラムやアクティビティ、イベントなどがありました。その中でも、Conversation Partner Program(以下CPP)とStudent Appreciation Day(以下SAD)が印象的でした。
CPPは、現地の学生と留学生がペアになって、1学期ごとに週に1度英会話を練習することができるプログラムです。私のパートナーは日本が好きで、すぐに仲良くなることができました。また、彼はアジアのスーパーでアルバイトをしていたので、ウェルカムギフトとして日本やアジアのお菓子をたくさんプレゼントしてくれました。その歓迎してくれた気持ちに感動したのを今でも覚えています。彼とは、CPPが終わっても、海へ行ったり、学校でお話ししたりと交流は続き、大切な友達として仲良くなりました。

CPPのパートナーと一緒に

CPPのパートナーと一緒に

SADでは、その日は学校全体がお祭りのようになっていて、フードトラックやDJがいたり、様々なゲームがあったりなど、このイベント一色でした。日本の学校で言う文化祭のようなものかなと感じました。また、学校の美術の先生に似顔絵を描いてもらい、最後にはプレゼントの抽選もありました。私は当選しませんでしたが、友達は映画のチケットやぬいぐるみ、ゲーム機など豪華な景品をもらっていました。
また、普通の学生は参加できませんが、Officer Appreciation Dayという、学校で働いている人へのイベントもあり、学生も働いている人にもそういった機会があるのだと驚きました。

Student Appreciation Day

Student Appreciation Day

生活面では、私はホームステイを選んだのでホストファミリーと一緒に暮らしていました。ホストファミリーと初めて会ったときは、使い慣れない英語でも何とかコミュニケーションをとることができ、今自分がアメリカにいて、他の言語を使って話しているのだと感動しました。英語の勉強はしていても実生活で使うことはなかったので、どのようにして話せばいいのか、どんな感じでリアクションをとったらいいのか戸惑いました。しかし、私のホストファミリーはお母さんもお父さんも優しかったので、徐々に緊張がとけていき、コミュニケーションをとることができました。
また、ホームステイ先には、元からいた中国人のハウスメイトもいました。最初はお互いに緊張して話す機会も少なかったのですが、一緒にショッピングに行ったり、学校へ行ったりすることで次第に仲良くなっていきました。彼女とは文化の違いで生活面が困るようなことは特にありませんでしたが、話していくと、性格面や思考に文化の違いを感じて面白かったです。

休日は、まずは町に慣れようと思い、ブレマートン内の近所を散策したり、シアトルへ行き観光地巡りをしたりしました。
ブレマートンは穏やかで水に近い町なので、私の家の近くには川や湖、海などどこに行っても景色がきれいでした。水が近いと移動も水辺でする人も多く、車のようにボートや船を使って移動する人もいました。
ブレマートンから30分程車を走らせると、ポールズボという町があり、そこでは5月にバイキングフェスティバルがありました。ポールズボはバイキングの町で、バイキングのお祝いをするお祭りに参加しました。パレードやダンス、屋台や小さな遊園地もあり、日本とはまた違ったお祭りを楽しみました。

ポールズボとバイキングフェスティバル

ポールズボとバイキングフェスティバル

シアトルでは、パイク・プレイス・マーケットに行って、食べ歩きや、有名なパイクプレイスチャウダーというお店でクラムチャウダーを食べました。また、野球観戦にも行き、イチロー選手が所属していたマリマーズの試合を堪能しました。

留学が始まった学期でしたが、様々な人と文化に出会って、毎日が驚きの連続で、とても充実した生活を送ることができました。今後も何事にも積極的に挑戦していき、現地でしか体験できないことに触れていきたいと思います。
 

人文社会学類 佐藤ことの

シアトルのパイク・プレイス・マーケットとマリナーズ観戦

シアトルのパイク・プレイス・マーケットとマリナーズ観戦