【学校教育学類】卒業生へのメッセージ
2026/03/17
六年前、息子が公園で拾ってきたツツジの種を3粒植木鉢に蒔きました。種から育てる実生のツツジです。芽が出たとき、その小ささに驚いたことを覚えています。枝は細く、葉もわずかで、この木が花を咲かせるまでには、きっと長い時間がかかるのだろうと思いました。
その後も、毎年少しずつ枝を伸ばし、葉を広げていきましたが、花はなかなか咲きませんでした。それでも木は確かに成長を続けていました。
そして今年、そのうちの一本に初めてが咲きました。派手な花ではありません。しかし、その一輪は、六年という時間を静かに積み重ねてきた証のように感じられました。
実生の木は、花が咲くまで時間がかかると言われます。けれどもその時間の中で、地中では根が深く広がり、やがて風や寒さにも耐える丈夫な木へと成長していきます。
皆さんが大学で過ごした年月も、まさにそのような時間であったのではないでしょうか。日々の授業や学び、友人との出会い、思うようにいかず立ち止まった経験もあったかもしれません。しかし、それら一つ一つの時間は、皆さんの内側に静かに根を張り、これからの人生を支える力となっています。
人生の花は、すぐに咲くとは限りません。しかし、しっかりと根を張った木は、時を経て必ず花を咲かせます。そしてその花は、きっとその人にしか咲かせることのできないものです。
どうかこれからも、自分の歩みを急がず、しっかりと根を張りながら成長を続けてください。皆さん一人ひとりの木が、それぞれの場所で豊かに枝を広げ、美しい花を咲かせていくことを教員一同心より願っています。
卒業おめでとう!!