【子ども学類】坊っちゃん石鹸 × 相馬ゼミの産学連携プロジェクトが始動!
2025/07/02
2025年6月4日(水)、相馬ゼミの4年生8名が、仙台市若林区にある「畑惣商店」の工場を訪問しました。畑惣商店は、“坊っちゃん石鹸”という無添加石鹸で全国的に知られる企業で、なんと創業100年を超える老舗の石鹸メーカーです。
プロジェクトの内容について
今回の訪問は、坊っちゃん石鹸と尚絅学院大学のコラボレーションによる新商品「尚絅石鹸」のパッケージデザインを、相馬ゼミの学生が担当するというプロジェクトの一環です。相馬ゼミは“子どもの造形表現”や“図画工作教育”を専門とするゼミ。普段から子どもたちの創造性を育む表現活動について学んでいる学生たちが、今度は実社会の現場で自分たちのデザイン力を試す機会を得ました。
説明を興味津々で聞く学生たち
職人技
工場見学では、100年間守り続けられている製造方法「自然結晶法」について、丁寧にご説明いただきました。この製法は、熟練の職人による手作業で石鹸を固め、切り分けるという非常に繊細な工程を含んでいます。学生たちは実際に「棒切り」「駒切り」と呼ばれる作業にも挑戦させていただきましたが、その難しさに驚き、改めて手仕事のすごさを実感していました。
さらに、見学の終盤では畑会長から、「若い世代の自由な発想に期待しています」という温かい励ましのお言葉と、素敵なお土産まで頂戴しました。石鹸づくりへの情熱と、ものづくりの現場で働く人々の誇りに触れたこの経験は、学生たちにとって大きな刺激となりました。
「棒切り」を体験させていただきました。難しい!
パッケージデザインに向けて
このコラボレーションで誕生する「尚絅石鹸」は、敏感肌や赤ちゃんにも安心して使える無添加石鹸。その“やさしさ”を、学生たちはどのようなデザインで表現するのでしょうか。子どもたちの世界に寄り添ってきた相馬ゼミだからこそ描ける、やさしく、あたたかく、心に残るパッケージにご期待ください。
相馬ゼミの学生たちは現在、卒業研究や就職活動など多忙な日々を送りながらも、このプロジェクトに真剣に取り組んでいます。社会とのつながりの中で学び、自分たちの力を試す――そんな体験ができるのも、尚絅学院大学の大きな魅力です。
今後、完成したデザインや製品の紹介も順次お届けしていきますので、ぜひご注目ください。
畑会長から貴重なお話を伺いました。
学生の感想
・坊ちゃん石鹸という言葉は何度か聞いたことがありましたが、どのような石鹸なのかは分からなかったのですが、今回、工場見学をさせていただき、不純物が一切入っておらず、肌が弱い人も使うことができるのだと学びました。また、坊ちゃん石鹸には長い時間と製作者の苦労が詰まっていることも分かり、私たちがたくさんの人の目に止まるようなパッケージを作り、たくさんの人に坊ちゃん石鹸の良さが伝われば良いなと感じました。
・石鹸を作る際に多くの人の手や市場に出るまでに3ヶ月という長い月日を経て私たちの手元に届いているということを見学を通して見て学び、知ることができました。石鹸の特徴として、目に入っても滲みにくく、傷にも滲みにくいことや無添加であることから刺激になるものが少ないという坊ちゃん石鹸の特徴を生かし、多くの子ども達にも安心して使ってもらいたいと思います。そのために、誰にでも手に取りやすく、尚絅学院大学を象徴しつつも可愛らしいデザインを考えていきたいと思います。
帰り際、坊っちゃん石鹸をプレゼントしていただきました!