尚絅学院大学

子ども学類 お知らせ

【子ども学類】特別授業「保育活動について」

2023/07/04

6月21日(火)に行われた「教育実習指導(幼稚園)」の授業では、学校法人仙台みどり学園 幼保連携型認定こども園「やかまし村」の門脇知子先生をお迎えして、特別授業「保育活動について」のご講義をいただきました。
 お話の内容と取り組まれている保育の素晴らしさについて、学生の感想からお伝えします。

子どもたちの思いを保育内容につなぎ合わせる

◯散歩中に見つけた花の名前の由来や昔の人の楽しみ方からホタルを見つけたいという子どもたちの思いが生まれたことを保育者が受け取って、用水路に探検に出かけたり、お泊り保育のテーマをホタルに関することに設定したりするなど、子どもの興味関心に寄り添った保育内容を計画し、子どもの思いや意欲が十分に発揮できるような環境づくりが園全体で行われていました。それによって子ども自らが考え、世界を広げていくような主体的な学びに繋がっているのだと考えました。

◯門脇先生のお話から、子どもの「学び」が深まる実践の大切さを学ぶことができた。目の前に生きる子どもの最善の利益を考え、現在子どもはどのような姿なのかを捉えながらどのような姿に育ってほしいのか、どのようなことができるようになってほしいのかを考えることの大切さを学んだ。


子どもたちの可能性を広げる保育者の姿勢

◯保育者は子どもが自ら考えたことを否定せずに、子どもが一生懸命考えてくれたことを受け止めて読み取ったり、さらに興味を広げられるようにしたりなど様々な工夫した関わりがあったからこそ、子どもたちの姿が変わっていったのだと感じた。

◯ねらいを基に子どもの思いと活動をつなぎ合わせていくことが保育者の役割であると感じました。また、子ども達の写真を見て子ども達が主体的にする活動では生き生きとした表情をしていると思いました。私も、子ども達の生き生きとした表情が見られるよう今回学んだことを意識して、まずは実習を頑張りたいと思います。


子どもたちが話し合うことによって大切なことが育つ

◯クラス会議である「けやき会議」が非常に印象に残りました。クラス内の様々なことを全員で決める中で、子どもたちの葛藤や喜びがあり、それが成長に繋がるのだと思います。まだ言葉を覚えたてで友だちとのコミュニケーションを取るのにも一生懸命な年頃だからこそ、このような会議を設けて、たくさんやりとりを行う場を作るということはとても良い経験だと感じました。私自身、クラス会議や複数人で何かを決めるということが苦手なので幼い年頃から、このような経験をたくさんしていれば、苦手意識も減るのではないかと考えました。

◯ザリガニ会議など、子どもたちがお互いに思っていることや考えていることを発表したり共有したりすることが出来る機会を一日の中で作り、どうしたらよいかを問いかけることによって、子どもたちが互いに考え方の違いを知り、少しずつ変化していったのだと思いました。

保育活動が家庭や地域を動かす

◯普段の生活の中で生まれた疑問からみんなで調べ、話し合い、そこから自分たちにできることを実行する子どもの姿に感銘を受けました。その活動の中にはクラスができあがっていく瞬間、親子での会話、友だちとの関わり、小学生や地域の人との関わり、新しく知ることの難しさ・面白さなど様々な大切なことへの気付きがあると感じました。

◯子どもたちはただ遊んでいるのではなく、様々なことに探求心を持っていること、このような実践は子どもだけではなく、保護者にも影響するということを改めて学ぶことができた。

保育活動はその後の人生に繋がっていく

◯探検やホタルの里親探しの体験も印象に残りました。日常生活では経験できないことを経験することができるのがこのような行事だと思います。特に自然に触れ合うなかで「地球に優しいことをしよう」という意識が芽生え、ゴミ拾いなどの行動が当たり前になるとのことでした。感性を育てるなかで人間力も育てることができるこのような体験は非常に重要だと感じます。

◯ゴミ拾いから地球をきれいにする活動に興味を持った子どもが、卒園してからもビーチクリーン活動を行ったり在来種保護に関心を持ったりと、生涯を通じて保育園での経験が活きていることに感動しました。幼児期の経験や活動が小学校やその後の人生にも繋がっていくようにすることが望ましいと他の授業でいっていたことを思い出しました。