尚絅学院大学

子ども学類 お知らせ

【子ども学類】保育実習で出会った子どものかわいい姿(3.4.5歳児)

2023/06/18

前回に引き続き、今回も学生が実習中に触れ合った子どもたちのかわいい、面白い姿をお届けします。
今回は、3歳から5歳児以上の子どもたちの姿です。前回よりも子どもたちの成長を感じる姿が読み取れます。中には実習生を気遣うお子さんもいてかわいいです。

3.4.5歳児の子どもたち

・3歳児クラスに2日間入りました。その2日目で、一人の子どもが突然私に抱きつきながら「先生!だいすき!」とハグをしてくれました。びっくりした反面、とても嬉しかったです。その様子を見ていた他の子どもたちも「だいすき!」と次々にハグをしてくれ、クラス全体がまるで告白ラッシュのようになり、とてもかわいいかったですし、面白かったです。

・4歳児の子ども2人が「ダンゴムシ捕まえた」と見せに来てくれました。そのダンゴムシは動かず、触っても丸まらなかったので、もう生きてないのかなと思いました。「どこで見つけたの?」と尋ねると、草むらを指さして教えてくれました。その後2人は、「ぼくが最初に見つけた!」「ボクだよ!」とダンゴムシの引っ張り合いをはじめ、ダンゴムシは2つに割れてしまいました。どうするのかなと見守っていたら、2人は半分こになったダンゴムシを1つずつ手に持って砂遊びを始めました。面白いというよりもびっくりしてしまいました。

・4.5歳児クラスで、4歳児の子どもが私に「一緒に走ろう!」「メモ見せて!」と言ってきたり、足にしがみついてきたりしました。それを見た5歳児の女の子が「先生は疲れているから休ませてあげるの」「足は危ないからダメ」と大人っぽい口調で注意してくれました。私はその5歳児の子に助けられました。

・土曜日保育に入った際、登園児が少なかったので小さい子から大きい子まで一緒に過ごしました。先生からAちゃんと呼ばれている1歳児の男の子がいたのですが、私は実習生という立場だったことからAちゃんのことを「Aくん」と呼んだところ、5歳児のその子のお姉ちゃんが「『くん』じゃないよ。『ちゃん』だよ。赤ちゃんには『ちゃん』をつけると可愛くなるんだよ」と教えられました。

・4歳児クラスの給食の時間、突然男の子から「先生(実習生)と結婚する!」と公開プロポーズされました。その様子を見ていた担任が「結婚するなら○○先生(実習生のこと)の作ったご飯を残したらいけないよ。あれ?大根とご飯残ってるよ」と伝えると、さっきまで「もう食べない」と言っていたのに残っていたものを全部食べてくれました。愛のパワーかなと思いました。

・5歳児クラスで折り紙をしていると、ある男の子が私の薬指に、折り紙で作った指輪をはめてプレゼントしてくれました。人生初のプロポーズでした!

・・実習最後の2日間、5歳児クラスに入りましたが、2日と喉を潰してしまい声が出なかったので、子どもたちから「おじいちゃん先生」と呼ばれていました。※女子学生のコメントです

子どもと直接関わる実習経験を豊かに

今年は、86名の実習生が宮城県内をはじめ東北各地の保育所、保育園、認定こども園で実習をさせていただきました。
受け入れていただいた保育施設の先生方、ありがとうございました。
尚絅の学生は1.2年次に保育所見学や幼稚園見学に行きましたが、10日間という長い期間実習するのは初めての経験でした。
実習に向けて、保育現場をイメージしながら実習の準備を整えてきました。保育者を目指す学生にとって、実習は保育現場を実体験する貴重な機会です。多くの学びを得るためには、子どもの発達や保育者の役割、ピアノや保育演習技術の習得、日誌や保育指導案の書き方などしっかりと学び、事前準備を整える必要があります。

短大や専門学校では、保育の基礎や実習準備をわずか1年で準備しますので(2年生はほぼ実習)、3年次で実習する4年大の方が十分に準備できます。実習は、保育職を目指す上でとても重要で貴重な機会です。短大や専門学校、4年大を迷っている高校生の養成校選びのヒントになればと思います。

実習は実際大変なことも少なくありません。保育者の仕事は決して簡単なものではなく、子ども一人ひとりの姿や発達段階に合わせながら応答的に援助したり働きかけていく専門性の高い仕事です。その中で保育者の支えとなっているのが、子どもたちのありのままのかわいい姿だと私は思います。成長途中だからこそ見られる姿に癒されます。今回は実習生の視点から紹介しました。

子どもたちが成長する瞬間に数多く出会えることも保育職の魅力です。歩けなかった子が歩いた瞬間、初めて「せんせい」と呼んでくれた瞬間、友だちにおもちゃを貸してくれた瞬間、初めて跳び箱が跳べた瞬間…などなど、その子の「初めて」に出会える貴重な仕事ですし、それが保育職の魅力とやりがいです。

この保育職の魅力とやりがいについては、8月のオープンキャンパスの子ども学類特別企画で保育事例を紹介しながら詳しく説明しますので、ぜひご来場ください。皆さんのご来場お待ちしております。

(文責:前田)