杉霞抄 vol. 2 陽気に誘われて(動物編)
2023/03/21
春分の日の「尚絅の森」散策(続編)。小鳥の声も賑やかです。葉が茂る前なので、その姿も容易に観察できます。
ウメの花とともに先陣を切るのはウグイス(Horornis diphone・ウグイス科)です。誰もが知っている♬ホーホケキョですが、姿をなかなか見せてくれません。すばしっこく藪の中を移動するので撮影も困難ですが、やっと撮れました。確かに鶯餅色ですね。
ウグイス
「♬ツーピツーピ」のシジュカラや「♬ツツピーツツピー」のヤマガラ、「♬一筆啓上仕候」のホオジロに混じって、エナガ(Aegithalos caudatus・エナガ科)もいました。鳴き声は「♬チュリリチュリリ」、先の三者と違ってあまり大きな声ではありません。もふもふで人気のシマエナガの兄弟分です。
エナガ
「♬ダダダダダダ」と工事中のドラミングはコゲラ(Dendrocopos kizuki・キツツキ科)です。日本最小のキツツキ。木の中にたくさん虫がいるのですね。・・・ということは枯木が多いということです。
コゲラ
小鳥ではありませんが、一頃たくさんいたキジ(Hamamelis japonica・キジ科)を、最近になってまた見かけるようになりました。ニワトリもキジ科です。美味しい「国鳥」ですが、野鳥を無許可で捕ってはなりません。
キジ(♀)
こちら、蝶はチョウでも昆虫です。冬眠から覚めた各種タテハの仲間が姿を見せました。アカタテハ、キタテハ、ルリタテハ、希少種のヒオドシチョウ(Nymphalis xanthomelas・タテハチョウ科)も日向ぼっこしていました。
ヒオドシチョウ