尚絅学院大学

教員紹介

ユウ ジンボク (ゆう じんぼく)

ユウ ジンボク

所属
教育部門 
職位
准教授  
学位
社会福祉学修士 
担当科目
児童家庭福祉 相談援助 家庭支援論 保育相談支援 保育実習指導Ⅰ 

授業担当分野の概要(卒業研究を含む)

1)相談援助、保育相談支援:まず、援助する者として、自己受容、自尊感情を高める重要性を学び、保育士として傾聴・共感する姿勢を演習。
2)児童家庭福祉:子どもの最善の利益を理解し、社会的に弱い立場の子どもが自分が持っている権利に気付き、ストレングス視点で応援する意義と方法、現状について学ぶ。
3)児童家庭支援論:子どもにとっての家族・家庭の重要性と、理想的家庭像と現在の様々な家庭を知り、家庭を支援する方法について学ぶ。
4)保育実習指導:保育士になるために実際の現場(保育所、保育所以外の福祉施設)で実習をするための学びと反省の演習。                                             
5)卒業研究:子どもの福祉を貫いた先人から学び、子どもを守るために何をするべきかを考えること、児童福祉と予防的社会的養護の方向性について保育士としての使命を考えることをめざし、大学生としての問題意識を論文でまとめる。

研究分野と所属学会

【研究分野】児童福祉 社会的養護 キリスト教保育・教育 子育て支援 
【所属学会】日本キリスト教社会福祉学会 同志社社会福祉学会 日本キリスト教教育学会 日本禁煙学会 地域福祉政策・実践研究会 

研究のキーワード

1)児童福祉
2)キリスト教保育 
3)子ども家庭
4)自尊感情
5)虐待・暴力予防
6)子どもの権利擁護

接続可能な開発目標(SDGs)

  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 4.質の高い教育をみんなに

現在の研究テーマ

1)キリスト教保育・教育が担う子ども家庭福祉に関する研究
2)自尊感情の高める保育士養成方法について
3)地域による子育て環境へのルネサンス運動としての「ママの友人」活動(子どもに優しい地域づくり)

研究成果の概要

1)福祉課題における国際交流研究(福音ー福祉ー国際交流):子ども観が時代と社会によって変わってきたなか、聖書で表されている本来の子どもの価値は、時代と地域社会に左右されなかった。特に権利主体として子どもの位置づけと、児童へのエンパワーメントの強化に福音と国際交流は有効なツールであることが分かった。また、要保護児童の態度の変化と自己受容が見られ、自尊感情がはぐくまれたと評価できた。

2)今日,自治体が子どもたちを守ろうと地域での声かけを励行しているが,見知らぬ人が声をかけても不審者に見られるだけでは,どうにもならないのではないか。家庭で安定的な愛着と自尊感情の高い子どもに育つため、子育てにおいて地域を信頼して孤立しない「ママの友人」活動を呼びかけた。

3)学生による研究チーム「○○たまご先生」:学生としてできる、学生だからできる視点で「○○たまご先生」を立ち上げて、CCHのアカデミックリンクに参加し、研究発表(優秀賞)、達成感や自ら学ぶ楽しさを伝えることができた。
2020「大学生による動画作品を用いた在宅保育サービスの開発研究~コロナ禍の自粛からの学び~」、2021「子どもの受動喫煙の危害性への保育士の意識に関する調査活動―たまご保育士による啓もう活動を含むー」"

主な業績(研究実績・作品発表)

<論文>
劉眞福(2004)「韓国の介護問題と日本の「介護者(家族)の会」の教訓」(修士論文)
劉眞福(2006)일본 “재택 개호자의 모임”의 연구 「日本における『在宅介護者の会』の研究─当事者組織の観点から─」大韓ケア福祉学会,『大韓ケア福祉学』2-2 106~122
劉眞福(2006)사회복지에서 당사자조직의,필요성에 관한연구 「社会福祉における当事者組織の必要性に関する研究」韓国社会福祉学会,共同学術大会資料集『社会投資国家としての転換と社会福祉労働市場』
pp361~366
劉眞福(2009)「当事者活動のITコミュニティ開発に関する実践研究」同志社大学大学院社会学研究科社会福祉学専攻『社会福祉学論集』第24号pp14~23
劉眞福(2010)「地域福祉におけるヒューマンパワーとしての当事者活動の研究」同志社大学社会福祉教育・研究支援センター『ディスカッションペーパーシリーズDERC-2009-4』20ページ
劉眞福(2016)「就学前教育・保育に関する考察―韓国のヌリ課程と幼児教育振興院の機能から」プール学院大学『プール学院大学研究紀要』第56号pp277~289
劉眞福(2020)「ユニバーサルデザインの外国語教育に関する研究ーインクルーシブ教育の視点を通してー」」桃山学院教育大学研究紀要2号233-243
劉眞福(2021)「発達障がい児の保護者によるセルフヘルプグループの検証インタビュー調査からみた親子参加の意義に着目してー」函館短期大学紀要 48号 73 - 79

(学会発表)
劉眞福(2009.10.11.)「当事者活動(「ママの友人」運動)の実践報告-地域で人を信じる子に育てたい-」日本社会福祉学会第57回大会,法政大学(東京)
劉眞福(2016.8.26.)「映画を用いる授業研究―保育士の資質さがしとその向上にむけて―」全国保育士養成協議会第55回研究大会(岩手)
劉眞福(2018.6.23.)「福音と福祉を実践する研修の在り方を追求して―『社会福祉&韓国語研修』を通して」第59回日本キリスト教社会福祉学大会、和泉短期大学(神奈川)
劉眞福(2019.6.29.)「地域共生社会における子育て支援プログラム研究ー地域教会の役割を追求して」第60回日本キリスト教社会福祉学大会、聖隷クリストファー大学(愛知)

<著書>
劉眞福(2015)「韓国」『子どもの貧困/不利/困難を考えるの解決策を考えるⅠ』ミネルヴァ書

主な地域・社会貢献活動

福祉&韓国語研修の企画及び実践(毎年実施)
子育ての当事者活動「『ママの友人』運動」呼びかけ人
函館グロリア合唱団(ソプラノ)
チャリティーレッスン「チャーチでハングル」呼びかけ人

主な学内活動

宗教部委員(2023~)

その他

【出身地】大韓民国 人参で有名な「錦山kumsan금산」で生まれて、科学都市「大田Dejon대전」で育ちました。
【趣味】 うさぎへの片思い、部屋の模様替え、韓ドラ鑑賞、スキー、ドライブ