【子ども学類】子ども学類の学生が各施設で実習を経験
2025/12/12
― 乳児院・児童養護施設・母子支援・障がい児支援・障がい者支援など、多様な学びを共有 ―
2025年度 施設実習報告会を開催しました
子ども学類では、子どもや家庭、地域を支える専門職をめざすために、さまざまな福祉施設での実習を大切にしています。先日、3年生による「施設実習報告会」が行われ、乳児院、母子生活支援施設、児童養護施設、児童発達支援センター、生活介護、就労継続支援事業所など、幅広い現場での学びが共有されました。
学生たちの発表には、施設ごとに異なる学びが生き生きと語られました。
乳児院の実習では、後追いをする乳児の気持ちに寄り添い、安心できる環境をつくることの大切さを実感したという報告がありました。母子生活支援施設では、母親へのさりげない支援や、子どもの行動の背景を理解する専門職の姿勢に触れたことで、「支援とは相手を尊重することから始まる」と学んだ学生もいました。
児童養護施設で実習した学生は、試し行動をする子どもと向き合い、信頼関係が少しずつ育っていく過程を体験。「寄り添うとは、あきらめずに関わり続けること」と語っていました。
また、児童発達支援センターでは、発達に特性のある子どもが安心して過ごすために、“その子に合ったペース”を大切にする支援を学び、障がい者の生活介護や就労継続支援では、利用者の行動の裏に必ず理由があることを知り、観察する力の大切さを実感したという声が寄せられました。
どの学生の発表にも共通していたのは、「相手の行動には必ず背景がある」「その人の気持ちを理解しようとする姿勢が支援の原点」という気づきでした。実習での経験が、学生一人ひとりの価値観や将来像を大きく広げています。
子ども学類では、こうした実践的な学びを通して、子どもや家庭、地域を支える人材を育てています。これからも学生たちの成長を後押しする教育を進めていきます。
(文責:兎澤)