現代社会学科 お知らせ

「国際交流実習」現地実習(中国大連)の感想 2

2018/01/25

~驚愕と収穫の大連現地実習~
人生初の中国は毎日が驚きと発見の連続でした。その思い出を振り返ってみたいと思います。

コンクリートの摩天楼

ホテルの室内からとった集合住宅の写真

ホテルの室内からとった集合住宅の写真

 大連はかつての帝政ロシアおよび日本による統治時代の面影を残す歴史的にも非常に面白みのある街ですが、同時に中国の急速な経済成長を目の当たりにできる大変興味深い都市でした。中心地である円形の広場には旧ヤマトホテルをはじめとする日本統治時代に建てられた歴史ある建物が並んでいますが、そのすぐ後ろには40階は優に超すであろうと思われるビルが立ち並んでいました。見上げ続けると首が疲れてしまいそうでした。また、街の至るところで建築中のビルが見かけられ、今度来たときには全く違った街並になっていることと想像します。

我を忘れて

プレゼンで紹介した動画の一コマ

プレゼンで紹介した動画の一コマ

 実習3日目、日中の学生同士の交流を一つの目的とするこの実習で私たちに課せられた最大の任務が、この日行ったプレゼンテーションでした。プレゼンの内容は、大学紹介、宮城県の紹介、震災の復興状況、日本の文化紹介です。このプレゼンの資料は主に私が製作したものでした。現地の学生は日本語を専攻している方たちではありましたが、ネイティブではない方にも理解できるように、自分で制作した動画を交えたりするなどして工夫を重ねました。当日は同大学を訪れていた東京工業大学の学生も聴衆として参加されたことで、予定外の出来事に一層緊張が増します。しかし、いざ始まると、緊張はいずこやら、話したいこと、伝えたいことが次から次へと出てくるではありませんか。話し出すと止まらない私は、プレゼンの沿革には何とか沿いつつも想定30分のはずが終わってみると50分を過ぎていました。しかし、プレゼンの受けはよかったようで、私たちの引率教員の富里先生にもお褒めの言葉をいただきました。 

そこから旅順港は見えるか

人民海軍駆逐艦

人民海軍駆逐艦

 大連に行くとなれば、絶対に外せないのが旅順見学でしょう。旅順は大連の位置する遼東半島の最先端に位置する軍港都市です。この地はかつて日露戦争の際に、日露両軍の激しい戦闘があった場所として歴史の教科書にも載せられている場所です。実習7日目、この日は引率の富里先生の甥っ子にあたる方の案内で、旅順の有名なスポットを見て回りました。この日は私が事前に用意していた見たい場所リストのすべてを網羅していただきました。感謝感謝です。見学先に向かう途中、すぐ横に人民海軍の軍港があり、軍艦を見ることができました。その中にかつての大戦時代の面影を残す駆逐艦を見つけ、日本では見られない船に興奮し、もちろん写真に収めてきました。

爾霊山頂上にある慰霊塔、二〇三高地

爾霊山頂上にある慰霊塔、二〇三高地

 見学の最後には、旅順戦において旧日本陸軍最大の死傷者を出し、多くの英霊が眠る場所、二〇三高地(爾霊山)に登りました。日本軍が砲撃の観測地点として占領したとされる場所からは、はっきりと旅順港が見えましたが、体感的にはそこそこ距離があるように感じました。下山前に、爾霊山頂上にある慰霊塔に手を合わせ両軍の死者を弔いました。かつてここで、一週間の戦闘で両軍合わせ数万の命が失われたことを考えると、戦争の恐ろしさに身の毛がよだちます。

最後に

大連星海広場周辺

大連星海広場周辺

 10日間の中国実習は、勉強になることばかりでした。中国の人、食、政治、教育、文化、どれもダイナミックで、日本では決して味わえない体験でした。ただ、唯一心残りなのは、飛行機の乗り継ぎのため、立ち寄った上海には、わずかな時間しか滞在できなかったことです。いつか必ず上海の町をゆっくり見て回ろうと心に誓っています。
                       
                                                              現代社会学科 
2年 佐藤優太