現代社会学科 お知らせ

現代社会学科 高橋ゼミの合宿研修報告

2016/10/03

あらためて東北を学ぶ
「東北の伝統工芸品・文化遺産の現状を知る」

高橋ゼミの合宿研修報告

    高橋真ゼミでは、「東北に生まれ東北での活躍を希望しながら、東北を知る機会が少ない」ゼミ生に、東北の伝統工芸産業と伝統文化による観光客誘致の現状を体感することを目的に研修を行いました(自主参加)。

中尊寺金色堂前での集合写真

中尊寺金色堂前での集合写真

【春の研修会・南部鉄器工場見学】

   岩手県奥州市水沢区の「株式会社及富」(HP:http//:www.oitomi.jp)の菊地章専務取締役のご厚意により、2016年3月28日(月)に南部鉄器の現状の説明と工場見学をさせていただきました。

   岩手県の南部鉄器(鍋やヤカンなど多種)は、昭和30年代以降の急速な家電品の普及と安価で軽量な素材の開発により、急速にその需要が減少してきました。見学先の「及富」では機械化・大量生産を避けて、従来からの伝統的な手作業による生産を行っており、見学した学生は多少粉塵のある工場内で作業工程を熱心に見て、その作業の大変さを実感していました。現在、南部鉄器は中国や台湾の富裕層の需要だけでなく、ドイツやフランスさらには北欧にまで販路を拡大しているようです。(ドイツ向けとフランス向けでは、ヤカンの形が異なっていました。)

菊地専務の説明に聞き入る学生

菊地専務の説明に聞き入る学生

【夏の宿泊研修会・世界文化遺産・中尊寺の見学】

    9月16日(金)から二泊三日で「伝統文化の継承と観光収益の両立」をテーマに岩手県奥州市「衣川荘」に宿泊し、見学と討論を行いました。東北経済の再生の一つとして観光に活路を見出そうという意識が強くなっています。

   そこで、平安末期に東北で仏教文化が花開いた平泉(その中心の中尊寺)が世界文化遺産登録による観光客誘致は、どのような現状なのかを体感するために、9月17日(土)に岩手県平泉町中尊寺を訪れ、観光と伝統文化の継承の難しさを体験しました。日本人観光客だけでなく、中国や韓国などアジアを中心に観光客は来ていました。外国人観光客のマナーについては、京都などの事例がテレビで報道されるように、中尊寺でも同じような光景が一部見られました。伝統文化に対する理解なしに、観光客に依存する経済再生ははたして望ましい姿なのか、も含めて、学生は課題として持ち帰りました。ちなみに、講話と座禅体験をさせていただいた「法泉院」は、松尾芭蕉が中尊寺を訪れた当時の建物(『奥の細道』)で、300年の歴史的な重厚さを感じる建物でした。

知泉院住職との集合写真

知泉院住職との集合写真