現代社会学科 お知らせ

現代社会学科ゼミ紹介⑧ 栗原由紀子ゼミナール

2016/07/20

抽象的で無味乾燥な法律条文と裁判所の判決文から、リアルな人間模様を抽出して、あるべき問題解決策を提示する

教員プロフィール

現代社会学科准教授。

担当科目は、民法Ⅰ(総則・家族法)、民法Ⅱ(物権・債権)、消費者法など。
専門は民法(財産法)。
 
専門家の情報提供義務や契約外の第三者の責任論など、契約に係る現代的課題についての研究を行っているが、最近は、特に預金債権の帰属など、振込取引に係る諸問題についても研究している。かつて、宮城県環境生活部生活文化課による高校生用消費者教育副読本作成に携わった。
 
現在は、宮城県消費者審議会副会長も務める。

ゼミの特徴

 このゼミは、主に、民法や消費者私法(消費者契約法、特定商取引法など)に関連した、昨今の重要な事例問題や判例(裁判所の判決、つまり裁判例。とりわけ、最高裁判所の判決を「判例」という)について、毎時間、担当者を決めて、その事案の概要、適用法令および条文、問題点、学説状況、類似判例状況などを報告してもらいます。その報告をもとにゼミナール全体の討議を進めます。


ゼミの2年間

 3年生では、はじめに栗原から法令や裁判例、法学文献の調査方法(リーガルリサーチ)をレクチャーした後、基本的で、民法学上、重要とされる(勉強していれば誰でも知っている)判例のなかから、興味あるものを各自で選んで、研究報告します。その後、最近の事件をテーマにした判例報告をします。判例に慣れ親しみ、いわゆる「リーガルマインド(法的思考)」が身についてきたら、実際のドロドロした民事事件をもとに、被告、原告、裁判官にチームを分けて、模擬裁判をします。その他、適宜、時間をとり裁判所見学や、裁判傍聴、県の消費者相談センター訪問していきます。
 
 4年生になってからは3年次に触れたさまざまな民事問題の中から興味あるテーマを1つ選んで、これに関する文献調査や判例調査を行い、卒業論文を書き上げていきます。1月には、卒業研究報告会を行い、それぞれの1年の研究成果を発表していきます。


過去の卒業研究例

・福島第一原発事故による精神的損害賠償における問題点
・セクハラの歴史と現在                       
・東日本大震災における津波被害の安全配慮義務と予見可能性
・いじめ防止対策推進法の検討と有効性
・同性愛者のための婚姻制度と婚姻に準ずる制度
・有責配偶者からの離婚請求
・医療における自己決定権の意義
・過労自殺における使用者の責任
・交通事故における素因減額について
・介護施設における転倒事故と施設の法的責任