尚絅学院大学

環境構想学科 お知らせ

【シリーズ】環境構想学科の授業を見てみよう! テキスタイル材料学

2016/08/19

「テキスタイル材料学」:1年生後期の科目について紹介します。(担当 久慈るみ子)

テキスタイルとは

  “Textile”を辞書で引くと「織物、布、繊維、織糸」などと紹介されています。最近は衣服を「アパレル」とよび、衣服材料やインテリアの布材料を「テキスタイル」と呼ぶことが多いように感じます。呼び方は一種の流行ともいえます。ということでこの科目は衣服材料とインテリア材料である繊維・糸・布についての基礎を学ぶ内容の科目です。

日本人と布

  ところで、日本人と布の関係を調べていくと縄文時代に遡ります。縄文時代、私たちの祖先は編布(「あんぎん」と命名されています)というアカソやカラムシ、オヒョウなどの植物繊維を用いた布をまとっていました。そして今や日本が開発した炭素繊維織物はジェット機の構造材料として活用されようとしています。この炭素繊維織物は鉄の4分の1の重量で10倍の強度を持っていることから、使用した製品のライフサイクル全体を通して考えると、軽量化効果により二酸化炭素排出量を大幅に低減できることから、航空機や自動車など幅広い用途で需要が拡大しているというのです。しかも炭素繊維のリサイクルにも成功したのです。

授業:「テキスタイル材料学」

   皆さんの身近にある衣服や寝具、ソファー、カーテン、絨毯などは繊維からできています。この繊維は植物や獣毛など自然から採取される繊維も、前述のジェット機の材料となる繊維も水やアルコールのような一つの分子が何千何万と手をつないだ「高分子」とよばれるものです。少し難しく感じるかもしれませんが、この科目では繊維を分子レベルでみるとどのような物質なのか学ぶところから始まります。次に顕微鏡を通して自分の目で確認できる繊維の形態を学びます。繊維の分子構造や形態は各繊維が布になった時に、その布の特徴や性質を形成する元になります。つづいて繊維の集合体である糸の構造や特徴、糸から出来る布の性能と特徴を学びます。  
   以上のようにテキスタイル材料の力学的特性や形態的性質、衛生的性質など基礎的な学びにより、テキスタイル材料の消費性能、取り扱い方などを学びます。  また本科目履修後には「テキスタイル材料学実験」を履修することによって、繊維・糸・布の形態と構造、水分・熱に対する性能の測定を行い、テキスタイル材料について、さらに理解を深めることができます。

繊維

繊維

糸

布