【出版情報】名誉教授の千葉正樹先生執筆「江戸の広場と公共性ー火除地と絵図の社会=空間ー」のご紹介
2025/07/18
名誉教授の千葉正樹先生が『江戸の広場と公共性ー火除地と絵図の社会=空間ー』を執筆・出版しました。
<内容紹介>
火災が多発する都市江戸には、火除地が幕府により設けられた。防火用の空間でありながら、商人や芸能者の仮設店舗が営まれ、広場となってゆく。江戸火除地(実態空間)の動態分析を基礎に、公儀地が盛り場に至る論理、経営構造、身分を探り、版本江戸絵図(情報空間)の数値化分析を加えて、独自の展開を見せた近世社会の「公共」意識に迫る。
■書名:『江戸の広場と公共性ー火除地と絵図の社会=空間ー』
■出版社:吉川弘文館
■出版年月日:2025年7月20日
■定価:11000円(消費税込み)
<目次>
序章 公共空間史の展望
一章 火除地空間の動態と都市政策
二章 馬場守忠兵衛の「役」と「分」
三章 火除地広場の復活―「難儀」回避の論理―
四章 火除地広場の人と身分
五章 江戸絵図の論理―江戸大絵図小石川地域の分析から
六章 絵図の中の江戸城―版本絵図を中心に―
補論一 江戸の社会的結合と空間
補論二 火除地広場とヨーロッパ広場
終章 重層する公共の行方