【子ども学類】保育所実習Ⅱに向けて「先輩の体験談+教材研究」
2025/07/31
保育実習指導について
子ども学類では、3年次に保育実習があり、各自保育所や認定こども園、児童福祉施設等に実習に行き、現場で保育を実践しながら学びます。その事前・事後指導を行うのが「保育実習指導Ⅰ・Ⅱ」という科目です。
現在、8月のお盆明けから始まる2回目の保育所実習に向けて毎週授業を積み重ねてきました。
2回目の実習は、1回目の実習よりもより実習生が保育に参加し、実習生が子どもたちの前に立つ機会も増えますので、実習生は手遊びや絵本、保育演習教材の実践、さらに園生活の主活動(制作活動、ルール遊び、運動遊びなど)を実践する段階になりますので、しっかりと事前準備を整えていく必要があります。
そこで今回は、保育実習指導の授業で、昨年保育所実習を経験した4年生の先輩2名に参加していただき、自分の実習の体験談、後輩に伝えたいこと、そして実習に役立つ教材を紹介してくれました。先輩・後輩との交流という意味でもとても良い機会になりました。
1時間目:先輩の実習体験
2名の先輩が、それぞれ昨年経験した保育所実習Ⅱの体験談、課題、後輩に伝えたいこと等を、スライドを使ってお話ししてくれました。3年生の感想の一部を紹介します。
・先輩方の話を聞き、実習までにどのような教材をどのくらい用意したら良いのか、気をつけるべきことなど実習の想像がつきやすくなりました。まだ全然準備ができていないと感じたので、実習までにたくさん用意したいと思いました。
・先輩の実習Ⅱの話を聞いて、教材づくりの大切さを感じました。6〜7個は必要と聞いて、かなり焦りました。でも、先輩も先生からもらったもので教材を作ったと言っていたので、私ももらいに行ったり調べて作れそうなものから作りたいと思いました。
・先輩方の貴重な実習の体験談を聞かせていただき、先輩方がどのような手遊びや絵本を読んだのか、どのようなしゅうちを行い、どのような学びや反省を得たのかを知り、学びになりました。私はピアノも絵本もたくさん用意しなければならないので、事前準備をしっかりとしていきたいです。
・先輩の話を聞いて、授業よりも具体的な内容ばかりで、実習のイメージができました。おすすめの教材、絵本、主活動の内容など今後の実習に生かせるものばかりで、とても良い機会でした。実際に教材も見せていただき、作りたいものがたくさんあったので、時間を見つけて準備しようと思います。
・実際に実習に行った先輩方から貴重な話を聞くことができました。私は、中心活動を含む実習が3つもあり、ネタ不足で悩んでいましたが、先輩方の話を聞いて、それも少し解消しました。先輩方の助言通り、周りに頼りながらも、子どもと一緒に楽しみ、学びの多い実習したいと思いました。
2時間目:教材研究
紙コップを使った制作活動を2つ紹介してくれました。
1つ目は、紙コップおばけ(傘袋とストローを使ったもの)
2つ目は、でんでん太鼓(鈴を使ったもの)
学生たちは、先輩の作り方の説明を聞いた後、グループになってワイワイ楽しみながら制作しました。
3年生の感想の一部を紹介します。
・紙コップおばけとでんでん太鼓を制作しました。制作活動に関しては、どういうものがあるのかあまり考えがまとまっていなかったため、この2つの制作活動を知ったことで、保育の引き出しを増やすことができました。5歳児の中心活動で紙コップおばけをやってみたいと思ったので、いろいろと考えていきたいです。
・制作のレパートリーが増えてとても良い機会になりました。特に、傘袋を使った紙コップおばけは、3・4・5歳児でも作れそうだったので、楽しみにが増えました。実習でもやってみたいと思います。
・紙コップおばけとでんでん太鼓を作ってみて、子どもも楽しめそうな作業と、子どもには難しそうな作業を感じることができました。自分で作ってみてわかる発見があるので、事前に取り組むことが大切だと思いました。
・友だちと制作活動するのは久しぶりで、とても楽しかったです。毛糸を紙コップに開けた穴に通したり、毛糸を鈴に結ぶのが想像以上に難しく、どこまで子どもがやるのか、何を育てるのかに焦点を当てて活動を計画する必要があると感じました。
・グループで話をしながら作ってみたことで、何歳児くらいだと良いか、どこまで事前準備したら良いかなど、色々と相談して考えながら活動できたのでよかったです。実際に作ってみることで、時間的に難しそうなポイントに気づくことができたので、保育指導案作成にも活かしていきたいです。
(文責:前田)