尚絅学院大学

子ども学類 お知らせ

【子ども学類】施設実習を振り返って

2023/08/17


子ども学類3年生は、毎年6月上旬の10日間、施設実習に行きます。

実習先は、乳児院や児童養護施設をはじめとする児童福祉施設と、児童発達支援センターや障害者支援施設などの障害児者を対象とする施設です。

実習する施設の種類は多様であり、学生は各自の実習施設について事前学習を行い、実習目標を定めたうえで実習に臨んでいます。

グループワークを通して

実習直前の授業では、施設種別ごとにグループをつくり、各自の実習目標を発表し合うワークを行いました。このワークを通して、学生からは「同じ種類の実習先であっても、実習目標の違いや共通点に気づき、いろいろと考えさせられた」「よい内容やアイディアを参考にして自分の目標にも取り入れたいと思う」という感想がありました。また、実習に対する不安や期待を共有する機会ともなり、「みな同じような不安を持っており、自分だけではないと、勇気づけられた」との感想もありました。

他者の実習体験から

7月の授業では、代表者7名に施設実習の報告をしてもらい、各実習先の特徴や実習体験からの学びを共有し、お互いに視野を広げることができました。以下、学生の感想を紹介します。

 

・視覚教材だけでなく、聴覚や触覚を感じられる教材も必要だと気づくことができました。一人ひとりが楽しめるような遊びを考え、工夫・配慮していくことが大切だと思いました。

・いざ目の前に当たり前の生活を送れていない子や虐待をされている子など、色々な事情を抱えている子どもを目の前にして、実際の支援を学ぶことができたのは、とても貴重な実習であったと改めて感じました。

・どの施設でも職員間で連携を行い、子どもや利用者が生活しやすい環境を作り上げていることが分かりました。私の施設でも、ヒヤリハットの報告書など、些細なことでも職員同士で情報共有していました。子どもたちの安心・安全を守り、快適に過ごせる環境を作ることの大切さを改めて実感しました。

・施設実習で出会うことができた利用者や職員の方々と過ごした10日間の学びと気づきは、自分にとって大変貴重なものであり、保育と重なる部分も多くあると感じました。保育実習Ⅱでは利用者への関わりを通して学んだことを生かし、一人ひとりの発達段階や個性を理解した上で、一人ひとりに寄り添い丁寧に関わっていこうと思います。

 

このように学生たちはそれぞれに深い考察や学びを得ており、事後指導を通じて今もなお、成長・進化し続けているのでした。 

(文責:兎澤 聖)