杉霞抄 vol. 5 ゆりが丘に咲く桜(3) ウワミズザクラ
2023/04/21
尚絅の森を飾る最後の桜はウワミズザクラ(Padus grayana,旧Prunus grayana)です。こちらも今年は連休前に3週間以上も早く咲きました。
満開のウワミズザクラ(2013/Ⅴ/17)
花が独立している他の桜と違って、房状(総状花序)に着くので、ぱっと見では桜には見えません。しかし、個々の花を見れば、5弁で桜に見えなくもありません。葉や幹枝は通常の桜にそっくりです。
ウワミズザクラの総状花序(2023/Ⅳ/21)
古い図鑑ではソメイヨシノもエドヒガンもカスミザクラもPrunus属になっていますが、最近の記載では他のサクラ属(Cerasus属)と区別し、ウワミズザクラ属(Padus属)になっています。
花弁は5枚、雄蕊が長く見えます(2023/Ⅳ/21)
秋には赤い果実が房状に着きますが、小鳥や動物たちに人気で、すぐに売切れになります。
枝の様子や葉は桜です(2023/Ⅳ/21)