【地域連携センター】第36回広瀬川灯ろう流し「ながまち灯ろう縁日」企画運営に参加して
2025/09/12
ながまち灯ろう縁日に本学学生が企画運営スタッフとして参加しました。学生のレポートをご覧ください。
1.事業概要
2025年8月20日(水)、仙台市太白区長町のリップルロードで「ながまち灯ろう縁日」が開催されました。
この催しは、仙台市の夏の風物詩である「第36回広瀬川灯ろう流し」と連動して行われ、子ども連れのご家庭を中心に、地域の方々が安心して楽しめる祭りの場をつくることを目的としています。
今年度は私たち尚絅学院大学の学生も企画・運営に協力し、地域団体や商店街、企業の皆さんと一緒に準備を進めました。地域の中に入り、一緒に活動することで、住民同士の交流を深めるだけでなく、次世代を担う子どもたちの育ちを応援できる機会にもなりました。
2.準備体制
私たちはまず、「第36回広瀬川灯ろう流し」実行委員会とその下部組織である「ながまち灯ろう縁日」実行委員会に参加し、地域の方々や長町商店街連合会の皆さんと何度も会議を重ねました。大学の中だけでなく、地域の方々と同じ立場で意見を出し合う経験は新鮮で、地域で活動することの意義を強く感じる機会となりました。
子ども向け企画としては「ストラックアウト」と「輪投げ」を準備しました。誰でも挑戦しやすい内容ですが、年齢や体格に応じて投げる距離を調整したり、学生が声をかけて励ましたりする工夫を加え、子どもたちが達成感を味わえるようにしました。
景品については、子どもたちに地元ならではの品を届けたいと考え、私たち自ら依頼書を持参して地域企業を訪問しました。結果、12社から約500点もの協賛品をご提供いただくことができました。
当日のチラシや看板には協賛企業のロゴを掲載し、来場者に広く紹介しました。これにより、地域全体が学生の活動を支えてくださっていることを可視化することができました。地域の方々が快く協力してくださったことは非常にありがたく、「地域と大学のつながり」を実感できた忘れられない経験となりました。
当日は、尚絅学院大学の1年生から4年生までの 28名の学生がシフト制で運営に参加できるよう体制を整え、熱中症対策を含む安全面にも配慮しました。こうした準備を重ねることで、安心して子どもたちや地域の方々に楽しんでいただける環境を整えることができました。
3.実施状況
当日は午前中から学生が集合し、テント設営や机・椅子の配置など会場準備を行いました。商店街関係者や地域ボランティアの方々とも声を掛け合いながら作業を進め、限られた時間の中でも効率的に動けるように役割を分担しました。開始直前にはゲームコーナーの設置場所が急遽変更になるトラブルもありましたが、学生同士で相談し、レイアウトをすぐに修正することで円滑に対応できました。
縁日が始まると、想像を超える多くの子どもたちが集まり、会場は一気に賑やかな雰囲気となりました。ストラックアウトや輪投げのコーナーには長い列ができ、子どもたちは真剣な表情で挑戦していました。小さな子には学生が距離を調整したり、一緒に声をかけて励ましたりしました。景品を手にした子どもたちの嬉しそうな笑顔は、私たちにとっても大きな励みになりました。
景品は18時頃にすべて配布し終わりましたが、その後も「景品がなくても遊びたい」という子どもが多く、ゲーム企画は継続しました。結果として、当日は 延べ960回のゲームが行われ、約450人の子どもたちが参加する盛況ぶりとなりました。複数回挑戦してくれる子どもも多く、企画の楽しさが証明されました。
私たち学生はゲームの運営に加えて、会場設営や受付業務、会場全体の誘導、終了後の片付けまでを分担して活動しました。特に会場設営と撤収では、商店街関係者と協力しながらテントや機材を撤収し、大きな混乱もなくスムーズに終えることができました。活動を通じて学生が自発的に動き、臨機応変に対応する力を発揮したことは、大きな成果につながりました。
4.成果
今回のながまち灯ろう縁日への参加を通して、私たちは 地域とともに活動することの大切さを強く実感しました。長町地域や長町商店街連合会の皆さん、そして地域の大人の方々と一緒に準備や運営を行う中で、大学の外に出て「地域社会の一員として受け入れてもらえた」という手応えを感じることができました。
特に、12社もの企業から協賛をいただけたことは大きな自信になりました。依頼書を持ってお願いに伺うときはとても緊張しましたが、私たちの活動に共感して快く協力していただけたことは忘れられない経験です。また、当日の会場では子どもたちの笑顔や、保護者の方から直接いただいた「楽しい経験をありがとう」という感謝の言葉を聞くことができ、活動の成果をその場で実感しました。 さらに、当日は予定外の変更があっても学生同士で声をかけ合い、相談して対応することができました。今回の経験を通して、事前の準備の大切さと、現場で柔軟に動くことの重要性を学びました。そして何より、仲間と力を合わせて乗り越えることで、チームで協力する力を身につけられたと感じています。
私たちにとって、今回の「ながまち灯ろう縁日」は、大学・地域・商店街・企業が一緒になってつくりあげた「交流と学びの場」でした。子どもたちに楽しい時間を届けることができただけでなく、自分たち自身も地域とつながり、成長することができました。この経験を次の地域活動や学びに活かし、さらに広げていきたいと考えています。
佐藤翔太 坂本眞斗