尚絅学院大学

生涯学習

【実施報告】2025年度みやぎ県民大学講座(第4回)が開講されました

2025/10/06

9月18日(水)尚絅学院大学多目的ホールにて、2025年度みやぎ県民大学講座が開講されました。 
 
みやぎ県民大学講座とは、県民の皆様に多様な学びの機会を提供するため、宮城県の委託事業として県内の教育機関が所有する知的財産を地域社会に開放している学校等開放講座です。 
 
2025年度は「災害時の避難を考える」をテーマに4回にわたって開講されました。 
 
第4回は「避難所運営ワークショップ」と題して、本学総合人間科学系 社会部門 渡邊 千恵子 教授を講師として講座が行われました。 


本講座では、受講生が2つのグループに分かれ、避難所の運営委員を体験するワークショップを行いました。避難所で起こりうる問題に対して運営側として、どのような解決策が考えられるか、グループごとに話し合い発表しました。 
さまざまな人が同じ空間で過ごす避難所。今回は「トイレの設置」について運営方針を決める話し合いを行いました。避難している方へのプライバシー、安全性の確保、衛生面や助け合える仕事を振り分けるといった意見が聞かれました。避難所運営の難しさを感じながらも、意見を出し合って有意義な話し合いを行うことができました。 


スフィア基準(尊厳ある生活を送るために最低限必要な人道支援のレベルを具体的な行動や指標で定めた国際的な基準)をみると、日本では避難時に生活の質を求めることは「贅沢」と思われてしまいがちですが、被災者の権利を守るため、プライバシーや精神的負担に対する配慮など、避難所における生活水準の向上を求めることはとても大切であることも学びました。 


みやぎ県民大学講座(4回連続講座)最終回のため、講座終了後に閉講式が行われました。 

閉校式では、地域連携センター長の東門田教授から受講生へ修了証の授与を行いました。 


------------------「みやぎ県民大学講座」-----------------  

「災害時の避難を考える」  
  
 【第1回】9月 17日(水)  
「災害復興とコミュニティ」  
講師:高木 竜輔(尚絅学院大学社会部門 教授)  
  
【第2回】9月17日(水)  
「災害時の食事」  
講師:髙橋 睦子(尚絅学院大学 客員教授)  
  
【第3回】9月18日(木)  
「学校避難所」  
講師:五十嵐 誓(尚絅学院大学教育部門 教授)  
  
【第4回】9月18日(木)  
「避難所運営ワークショップ」  
講師:渡邊 千恵子(尚絅学院大学社会部門 教授)  

地域連携センター