【実施報告】2025年度みやぎ県民大学講座(第2回)が開講されました
2025/09/25
9月17日(水)尚絅学院大学多目的ホールにて、2025年度みやぎ県民大学講座が開講されました。
みやぎ県民大学講座とは、県民の皆様に多様な学びの機会を提供するため、宮城県の委託事業として県内の教育機関が所有する知的財産を地域社会に開放している学校等開放講座です。
2025年度は「災害時の避難を考える」をテーマに4回にわたって開講されました。
第2回は「災害時の食事」と題して、本学の髙橋 睦子 客員教授を講師として講座が行われました。
本講座では、「災害時の食と健康」をテーマに、過去の災害における状況や、避難所での食事調査の結果をもとに現状と支援体制について学びました。
災害時には、食事に関して様々な課題が生じます。
アレルギーのある方が提供された食事を摂れない事例や、衛生管理・公平性への配慮が求められる点が取り上げられました。また、家庭での非常食備蓄や調理の工夫、自治体による要配慮者への食料確保の重要性についても紹介されました。
特に食物アレルギーへの対応については、被災者から「原材料の表示さえあれば食べられそうな炊き出しもあった」との声や、支援者から「命に関わると聞くと不安で表示が難しい」との声が寄せられており、表示の工夫や支援者への理解促進の必要性が示されました。
本日の学びを通して、健康・食生活の危機管理や食支援のあり方について改めて考える機会となりました。
------------------「みやぎ県民大学講座」-----------------
「災害時の避難を考える」
【第1回】9月 17日(水)
「災害復興とコミュニティ」
講師:高木 竜輔(尚絅学院大学社会部門 教授)
【第2回】9月17日(水)
「災害時の食事」
講師:髙橋 睦子(尚絅学院大学 客員教授)
【第3回】9月18日(木)
「学校避難所」
講師:五十嵐 誓(尚絅学院大学教育部門 教授)
【第4回】9月18日(木)
「避難所運営ワークショップ」
講師:渡邊 千恵子(尚絅学院大学社会部門 教授)
地域連携センター