尚絅学院大学

今年度の国内合宿研修より、初の試みとして宮城県仙台市秋保地域での3日間のプログラムを実施し、7名の学生が参加しました。
このプログラムは、本学が「秋保地区未来創造事業における連携協力」を締結しているAKIU VALLEY協議会様のご協力のもとで実施することができました。

なぜ秋保で語学研修？

秋保地域には様々な温泉や観光名所に加えて、「工芸の里」として知られるようにモノづくりをする人たちが集まっています。
様々な年齢や地域の方、海外から移住した人などが、多種多様なお店を開き、たくさんの新しい産業が生まれていることと、インバウンドが進み海外からの観光客も年々増えている地域です。
コースの受講生の中には、県内や仙台市内に住んでいてもなかなか秋保を訪れたことがなかったという学生もおり、ほとんどの学生が初めて訪れる場所ばかりでした。
 

地域×国際の「グローカル」な新プログラム

今回の研修は、秋保地域の魅力を実際に体験し、英語でパンフレット作成していくために地域の人から学ぶ、まさに「グローカル」なプロジェクト！
研修中は教員とはもちろん、時折、受講生同士も英語で会話します。
さらに、海外から移住した方から英語でレクチャーを受け、学生も英語でインタビューをする３日間「英語漬け」の環境です！
こうして、自分たちの英語力を実践的に活用しながら、地域や世界へ発信することを目指します。
 

自分の足で歩き、秋保の「人」から学ぶ

本学の長町サテライトキャンパスに集合し、オリエンテーションを経た後、路線バスで秋保地区へ。
「覗き橋ペンション」に宿泊し、「秋保・里センター」を中心に２グループに分かれて各所を回るところからスタート！
花屋、刺繍・デザイン制作店、革製品店など、モノづくりに携わるお店では、秋保でお店を始めた皆さんの想いや製品へのこだわりをインタビューしました。

蕎麦屋やパン食堂、カフェなどでは、食事をいただきながら、お話をお伺いしました。
日本語でのインタビューではありますが、地域の魅力を発見するだけでなく、様々な国からお客さんが来ていることや、観光客のニーズを知ることができました。
 

参加した学生の声

インテンシブコースのプログラムに参加したことで、まず英語学習において、文法的に正しいかどうかにこだわるよりも、拙い文法だとしてもまずは話してみるというトライする姿勢の重要性を感じました。
特にビール工場の「GREAT DANE BREWING」や「秋保ワイナリー」でのインタビューを通して学ぶことができました。

さらに、普段の観光では決して知りえない秋保の人々の地域への深い想いや温かい人柄に触れることができ、貴重な経験となりました。
中でも、ご自身のお花屋さん「Palier de Shiho(パリエ　ドゥ シホ)」のオーナーが、幼い頃からの夢を追い、
「英語が話せなくてもお花のことを学びたい」という強い決意でフランスでのワーキングホリデーへと飛び立ち、立派に経営されている姿は、最も印象的で大きな感動を与えてくれました。

その行動力と決断力に心打たれるとともに、秋保という地で多くの方と交流しながらお店を営む温かい姿に、感銘を受けました。(心理学類２年　R.E.)