人間心理学科 お知らせ

尚絅学院大学の”おすすめ”お休み処 [人間心理学科 池田和浩]

2015/07/22

 先日の講義の中で、「大学のキャンパス内でのんびり過ごすことのできるおすすめの場所」を学生さんに尋ねました。天気も良かったので、校舎の外という条件つきです。どんな場所が選ばれたのでしょうか?

お勧めポイント①:礼拝堂前のベンチ

 多目的広場に隣接する礼拝堂の前には、青々とした芝生を眺めながらゆっくりできるベンチが設置されています。まずは12名の学生さんとベンチ前で20分ほどゆっくりしたあと、心理的にどの程度リラックスしたのか、心理テストを使って心の状態を測定しました。

礼拝堂前のベンチでお休み中です

礼拝堂前のベンチでお休み中です

 結果からは、礼拝堂前は、のんびりとした気持ちと、うとうととした眠気を誘うことが読み取れます。日向に出ると蒸し暑いですが、ベンチの前はお休み処として、なかなか最適なようです。

礼拝堂前で20分間過ごした後の心理状態(12名の平均データ)

礼拝堂前で20分間過ごした後の心理状態(12名の平均データ)

お勧めポイント②:中庭の噴水前

 4号館と5号館に囲まれた中庭は噴水の周りにテーブルとベンチが置かれた憩いの場です。続いて、こちらの場所で20分ほどのんびりしたのち、再度、心の状態を測定しました。

噴水前でお休み中です

噴水前でお休み中です

 結果は、こちらも同様に、穏やかな気持ちと心地よさに包まれる、最適な場所といえるようです。しっかりとしたテーブルと椅子があることでゆったりとできるだけでなく、校舎の陰が大きい分ひんやりとした空気をより感じたように思います(調査時は噴水は稼動していませんでした。滝のそばにいると心がスッキリするように、噴水の水が出ているときの心理的効果を測定しても面白そうです)。

噴水前で20分間過ごした後の心理状態(12名の平均データ)

噴水前で20分間過ごした後の心理状態(12名の平均データ)

2つのお休み処の比較

 基本的には、礼拝堂前も噴水前も同じような心理効果を持つことが確認されました。詳しく分析すると、礼拝堂前のほうが若干”うとうと”とした眠気を誘うことが確認されました(お昼過ぎの授業でしたので、満腹感による睡魔が襲っていた可能性もあります。また実験的調査としては所々問題もあります。どんなところに問題点があるのか考えてみるも楽しいですよ。これも心理学を用いた研究の醍醐味です)。

 とはいえ、尚絅学院大学のキャンパスは、小高い丘の上に立地していますので、一歩日陰に入るだけで、そよ風の涼やかさに心地よさを感じます。教室の中で暑さにあえぐよりも、涼しい木陰を探してみるのも楽しいかもしれません。

<この日の気象条件>
 7月21日の、名取ゆりが丘の12時天気は「晴れ」。気温29度。湿度76%でした。

<今回用いた心理尺度>
 GACL(「運動や認知活動を支えるエネルギー」と「感情的興奮やストレス反応」の2つの側面の認知覚醒度を測定することができます):詳しくはこちら → 畑山俊輝・Gerrit Antonides・松岡和生・丸山欣哉 (1994). アラウザルチェックリスト(GACL)から見た顔のマッサージの心理的緊張低減効果, 応用心理学研究, 19, 11-19.


 文責:人間心理学科 准教授 池田和浩

関連リンク