ベートーヴェン・ピアノとヴァイオリンソナタ全曲公演報告 in クロアチア
2017/06/03
去る5月3~21日、「究極のベートーヴェン・ピアノとヴァイオリンのためのソナタ全10曲公演」へ出演のためクロアチアに行って参りました。
ヴァイオリンとピアノのための協奏曲
この公演は当初、4都市で企画されていましたが、オパティアの演奏会は会場の内装工事が遅れた関係で開催できず、結果的にザグレブ、ロヴィニ、ドゥブロヴニクの3都市にて計8回の舞台に上る公演となりました。
公演期間の初日と最後日は、メンデルスゾーンの「ヴァイオリンとピアノのための協奏曲」で飾り、両日ともお陰様で満席でした。
公演初日 クロアチア音楽院ホール、ザグレブにて
ピアノとヴァイオリンのためのソナタ全10曲
メインであるベートーヴェン全10曲の方は、高尚な内容だったにも拘わらず、予想以上に多くの方が最後まで熱心に耳を傾むけて下さいました。
公演3日目。クロアチア音楽院ホール 5/12/2017
ドゥブロヴニクの景色
ロヴィニは舞台上から窓越しに透き通ったアドリア海と小舟が見え、実に美しい所でした。
バーナード・ショーが「地上の楽園」と名付けたドゥブロヴニクも、古代ローマ帝国の面影を現代に残す石造りの町並みで、その精神性に圧倒されました。
ドゥブロヴニクの景色:旧市街地
ドゥブロヴニクの景色:新市街地
現地大学生にマスタークラス
またマスタークラスを計3日間、延べ9名の学生を相手に、ザグレブとドゥブロヴニクにて開催しました。現地の大学生も熱心に頑張っている姿に励まされました。
今回の公演は、特に子ども学科の先生方の甚大なるご協力のお陰で出演が許されたものです。改めてここに御礼申し上げます。
また学生の皆さんにも補講が続いて恐縮ですが、一日一日を共に邁進して参りましょう。
共演したゴラン・コンチャル氏(ザグレブ大学音楽アカデミー教授)が語られた言葉をもって、今回の報告を閉じたいと思います。
「人生はキロメートルじゃない。ミリメートルだ。今、この瞬間にできる良い事を一所懸命することの連続だ」
マスタークラス ザグレブ大学音楽アカデミーにて 5/5/17