今回のツアーは、名取市から副市長・職員４名を向かえ、総勢１４名のトレッキングとなりました。天候にも恵まれ、小春日和のなか“サクサク”と落ち葉を踏みしめながらの山行です。紅葉の時期はとっくに終わり、木々の間から黄色みを帯びた冬の空が覗いて見えました。
ツアーの最大の「目玉」は寒い中で食べる「芋煮汁」。初めての試みでしたが沢山作ったからなのか、凄くダシが効いてとても美味しく出来上がりました。皆、かじかんだ両手でドンブリを包み込み、フーフー白い息を吐きながら、季節はずれの「芋煮汁」に舌鼓を打ちました。
今回、ツアーに３名の学生が参加してくれました。それぞれ感想を寄せてくれたので紹介したいと思います。
佐々木さんの感想
今回は、初めてこのツアーに参加しました。普段はなかなか足を踏み入れることのない、大学の裏山を散策し、貴重な経験となりました。
当日は日差しがあったものの、風が強く肌寒い中、グラウンドから出発しました。12月ともなると、広葉樹は葉を落としすっかり寂しい様子でしたが、狂い咲きのつつじ、常緑樹、ヒノキ、モミなどを見、冬の訪れを感じることができました。道は舗装されているわけもなく、落ち葉に覆われた山道。足を滑らせないように慎重に歩く。普段街中を歩いているけれど、久々に歩いた山道は、童心に帰ったようでどこか懐かしく感じました。
そして、お昼時にはあったかい宮城風の芋煮。寒い中自然に囲まれて食べた芋煮は格別で、歩いた甲斐があったなとほっと一息。帰りも慎重に、グラウンドまで無事に戻ることができました。
今回の経験は、普段の忙しい日常から少し離れてリフレッシュできる良い時間となりました。学生のほとんどは、このような体験を日頃していない人が多いと思います。このような企画にぜひ参加してみるのはいかがでしょうか。
内海さんの感想
今回の里山散策ツアーは３回目の参加となったが、尚絅の里山では紅葉が終わりかけていて木の葉はほとんど落ちてしまっていたが、よく晴れていて気持ちの良い散策となった。また、地面に落ちた葉は踏みしめる度にサクサクとよい音が響いて童心に返るような気分だった。色々な発見もあった。この時期には珍しく花が咲いていた。先生の説明によると一年の間に二回咲くという話だった。また、不思議なことにヒノキの幹にキノコらしきものが生えていた。ヒノキには殺菌作用があるので、先生も首をかしげていた。
ツアーのお昼には、豚汁が振舞われた。里山散策の後に食べるお昼ご飯は格別だった。少し寒かったので暖かい豚汁が身に染みた。また、豚汁を作っている間にハプニングがあったらしく、少し野菜の量が多すぎて味噌が足りなくなったようだった。何とかダシを足して味を調整することができた。豚汁は非常にうまかったのだが結構な量が作られたので、ノルマを課せられたのには笑ってしまった。最後に大ナベから残った具をすべて自分が平らげた。
今回の散策ツアーも前回同様とても有意義なものであった。次回からはもっと多くの人が参加し、軽めのパーティーのようになればいいと思った。
大村さんの感想
私は初めてトレッキングツアーに参加させていただきました。まず、尚絅のグラウンドのすぐそばから山道に続く入り口があることに驚きました。トレッキングというと私は獣道みたいなのかなと勝手にイメージしていたのですが、道は広くて歩きやすかったです。落ち葉のカーペットを進んでいくとキャンプ場につきました。そこで芋煮をご馳走になりました。山中は思っていたよりも風が冷たかったので、参加者の皆さんと一緒に食べる芋煮はとても美味しかったです。また、熊野那智神社にも初めて行きました。神社に続く階段が長くて、その先にあった境内がより神々しく感じました。そこで今回一番印象に残ったシーンがありました。熊野那智神舎から見下ろす景色です。この日は晴天ということもあり、名取市の街風景だけでなく太平洋まで見ることができました。是非皆さんも機会があればこのトレッキングツアーに参加してみませんか？そして自分の目で、肌で自然のすばらしさを感じ取ってみてください。