楽しいつくろいダーニング

ファストファッションが主流となった今、衣服が大量廃棄されることが問題となっています。玉田ゼミでは、繊維・アパレル企業が生産する布や衣服について、「使う責任、消費者としての責任」について、考えてきました。大学生として発信できることはないか?大量廃棄される衣服や古着の有効利用につながる方法はないか?身近なことから、ライフスタイルを見直すきっかけ作りをしたいと考えています。

ダーニングとは、ヨーロッパで伝統的にある繕いのことです。穴が開いたり、シミができた衣服も繕って大切に着続けることができます。それが当たり前だった時代に、繕う縫い方は様々でした。今、再び、楽しい繕いのダーニングがブームになっています。ダーニングの基礎的な方法はもちろんありますが、それに縛られることなく、自由で個性的で良いのです。出来上がったものは、オシャレで、どこにもない自分だけのものとなり、長く愛着を持って着ることができます。

2019年秋~2020年春まで、玉田ゼミ3年生が、遠刈田こけしの職人の小山さんと共に、こけしの技術を使ったダーニング用具を考えました。中に針と糸通しが入る用具を新しく考え、試作しました。また、それを使って、2020年2月29日ダーニング作品の展示とワークショップを開催しました。展示は、宮城県で以前からずっと、ダーニングの活動をしてきたAYATORI*miyagi の方々の作品も飾り、尚絅学院大学の地域連携交流プラザに訪れた人へ、この方法の創造的な楽しさを発信しました。

こけし技術を使ったダーニング用具
地域連携交流プラザでのイベント(教室前)
地域連携交流プラザでのイベント風景1(こけし職人 小山芳実さんと共に)
地域連携交流プラザでのイベント風景2(ダーニング展示:AYATORI メンバーの作品発表も)
地域連携交流プラザでのイベント風景3(ダーニング展示)
ダーニングワークショップとアート展(ポスター)

尚絅学院大学 玉田ゼミ

プロフィール

ゼミ指導:玉田真紀 環境構想学科 / 学系:芸術・スポーツ部門教授。専門は、服飾文化、アパレル・ファッション・生活領域のデザイン、研究テーマは、「古着・古布の循環システム」「パッチワークキルトの文化」「衣服のコミュニケーションの役割」。服飾文化学会 理事、公益財団法人日本手芸普及協会 理事

大学HPの教員紹介
http://www.shokei.jp/institution/research/teacher/

問い合わせ

Email:tamada@shokei.ac.jp

尚絅学院大学 玉田 真紀