宮城県林業技術総合センター

宮城県林業技術総合センターでは、
林業に関する試験研究や林業種苗の開発と供給、林業技術の普及指導と人材育成に取り組んでいます。今回はこれら業務の中で、私たちの生活により身近なものを紹介します。

雄性不稔(無花粉)スギ個体の作出と品種開発に関する研究

本県民有林の28%を占めるスギ人工林は、木材の供給はもとより県土の保全、水源のかん養、地球温暖化の防止など多様な機能を発揮しています。一方、スギ花粉飛散による花粉症患者数は国民の3割を超えると推計され、大きな社会問題となっています。そのため、当センターでは、花粉を全く発生させない「無花粉(雄性不稔)スギ」の開発を進めています。詳しくはこちら

無花粉スギの苗無花粉スギの苗

ツーバイフォー建築に求められる県産スギ部材の開発

宮城県の木造住宅着工戸数はツーバイフォー工法が26%を占め(H30国土交通省住宅着工統計)、安定した需要がありますが、その枠組材のほとんどが輸入材で占められています。そのため、県産スギによるツーバイフォー部材の性能や効率的な製造方法を明らかにするとともに、ツーバイフォービルダーに利用方法の提案や普及を行い、県産材の需要拡大を図っていきます。詳しくはこちら

曲げ試験の様子曲げ試験の様子

宮城県産きのこの新品種開発 ーハタケシメジ野外栽培品種ー

県内の栽培きのこ類は、林業粗生産額の約4割を占める重要な品目です。そのため、県産オリジナルきのこによる更なる地域振興を目標に、ハタケシメジ空調施設栽培品種「みやぎLD2号(以下LD2号)」を開発・品種登録(平成18年)し、普及を進めてきました。一方、近年は、LD2号を用いた野外栽培生産者が年々増加し、簡易な施設による低コスト栽培が可能な野外栽培用品種開発の要請が多く寄せられるようになりました。そのため、新たなハタケシメジ野外栽培品種(仮称LD3号)の開発に取り組んでいます。詳しくはこちら

現地で栽培されているハタケシメジ現地で栽培されているハタケシメジ

宮城県林業技術総合センター

プロフィール

宮城県林業技術総合センターは、林業に関する試験研究等を行う公設の試験研究機関です。ホームページには、研究だけでなく、森林・林業に関する色々な情報が満載なので是非ご覧下さい。

問い合わせ

〒981-3602黒川郡大衡村大衡字はぬ木14

TEL:022-345-2816FAX: 022-345-5377

https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/stsc/