尚絅学院大学

国際交流エッセイ リレーエッセイ

【国際交流リレーエッセイ 第14回】尚絅の記憶

2019/03/05

国際交流リレーエッセイ第14弾は、本学の交換留学生である劉 夢迪(リュウ ムテキ)さんです。 劉さんは2018年3月より中国の大連理工大学から交換留学生として1年間勉学に励み、学内で開催された英語スピーチ大会では見事1位に輝くなど、大変優秀な成績を収めました。 1年間の留学生生活を振り返った劉さんの感想をご紹介します。

「尚絅の記憶」


 皆さん、こんにちは。大連理工大学の交換留学生 劉 夢迪です。光陰矢の如し、というように、あっという間に尚絅の旅が終わってしまいました。中国に戻ったあと、日本で聞いていた曲を聞いたら、すぐ日本での生活が目の前に浮かびました。時々、私は本当に日本で暮らしたことがあったのかと疑ってしまいます。私にとって、日本の記憶は夢のような時間で、信じられないことで溢れていた一年間でした。

 まず、尚絅の皆さんに「お疲れ様でした」と言いたいです。大学職員のみなさん、様々な活動を行っていただき、ありがとうございました。表現文化学科と現代社会学科の先生方、たくさんの知識を教えていただき、ありがとうございました。尚絅の学生のみなさん、積極的に助けていただき、ありがとうございました。

 日本に着いた時、学校のみなさんに仙台空港まで迎えに来ていただきました。寮に移動する途中では、日本語で会話できないと心配したため、あまり話しができませんでした。あの時から、流暢な日本語を話したいという気持ちが強くなりました。留学前に周りの人から「なぜ日本語を勉強するのか」、「なぜ留学に行くのか」と聞かれたことがあります。実際、その答えは日本に行く前は、全く考えがつきませんでした。しかし、この留学経験から答えを探せたと思います。

 中国での日本語の授業とは違って、尚絅では自分が興味のある授業を選ぶことができます。アイドル文化をテーマとして発表したり、アンケート調査やインタビューを行ったり、身体表現に注目して演技をしたりしました。非常に面白かったです。レポートの授業も多くて、日本語の文章作成力が高くなりました。そして、私はメディア、言語、歴史などの関心がある分野の本を、図書館で何十冊も借りて読みました。大変勉強になりました。将来国際ニュースを勉強したい私にとって、貴重な経験だったと思います。

 勉強以外にも、国際文化祭や尚志祭などの活動に準備して参加しました。初めて中国の民族衣装を着ました。恥ずかしかったですが、願いが叶ったと言ってもいいです。石巻への遠足もたくさんの楽しかった思い出の一つとなりました。

  一つの言葉で日本生活をまとめれば、「1人暮らし」だと考えます。料理が苦手な私でしたが、今はもう1人暮らしに慣れました。それ以外に、7ヶ月間のアルバイトにも挑戦しました。そして、夏休みと冬休み、二回旅行へ行きました。自分の目を通して、日本を見ました。辛い時間もありましたが、教室から海を見たら、「何でもないや」という考えが生まれました。 留学の意味は私にとって何かと、帰ったあとずっと考えています。「一生でも一回しかない冒険」だと思います。

 留学期間中に得た感動、成長、体験など、きっとこれから私の人生に大きな影響を与えることでしょう。今後も日本語をもっと練習して頑張りたいです。そして、皆さんがずっと幸せになって欲しいです。お元気でね!


大連理工大学外国語学院 日本語学科 劉 夢迪