人間心理学科 お知らせ

清水峯神社フィールドワーク [人間心理学科 水田惠三]

2015/07/16

人間心理学科3年生の必修授業にフィールドワーク演習があります。
その中の一課題の例を紹介します。

ミッション「なとり百選(http://www.city.natori.miyagi.jp/natori100/)」の中から
一つを選びフィールドワークせよ!

清水峰神社のフィールドワーク(レポートの例)

 清水峯(正式にはしずみね)神社は名取市の南部に位置している。

62番の位置です

62番の位置です



 時は平安時代

 864年  富士山噴火    富士五湖が形成される
 866年  応天門炎上
 868年  播磨地震
 869年  いわゆる貞観の津波
 870年  陸奥清水峯神社の伝承
 871年  鳥海山噴火
 878年  南関東地震
 887年  南海東海地震
 915年  十和田大噴火(最大の噴火)
 


○ 清水峰神社の伝承
 清水峰神社にはこう書いてある


伝説によれば、鎌倉時代に牛野で牛頭天王の御神体が「ゆりあがった」らしく、それを里人たちが清水の峯に祀り、清水峯牛頭天王社と称したそうです。牛頭天王は中国の農業守護神だけに、すでに祀られていたものに牛野より合祀したとも考えられ、清水峯神社が海上安全の守護神として信仰されたのは、「海からゆりあがった」神様だからと言われているようです。→閖上の由来?
 

 しかし 寒川旭 歴史から探る21世紀の巨大地震 朝日新書によれば
 大阪の天神祭、東京の神田祭とともに日本三大祭りとして知られる「祇園祭」。この祭りの起源は869年。貞観地震の少し後京都で牛頭天応を祭り、諸国の汚れを祓う、御霊会を行ったのが始まりである。この牛頭天王が地震神としての役割をもつことが注目され名取市の清水峰神社に移座された。


 牛頭大王とは


牛頭大王

牛頭大王

 牛である。

 では実際に行ってみることにしよう
 清水峰神社は名取市の南に位置し、雷神山古墳を西側に(山側に)下ったところに位置している。たぶん地元住民にはほとんど知られていない。長い階段がある。いかにも古そうだ。1100年以上前?
 筋トレにはよさそうだが、階段がずれていて壊しそうだ。
 狛犬 阿吽 手前の一匹がいない。地震で転がり落ちたのか?
 左側を見ると小屋の中に馬がいる。何故馬??? 牛ではないのか?
 神社は古い。奮発して賽銭100円を入れた。
 能の舞台がある。昔はここで能を舞ったのであろうか。
 奥にもう一つの神社の祠がある。こちらの方が牛(牛頭)を祀っているのにふさわしいか。

(感想)
 1000年以上前の神社を訪ねたが、人々の関心はあまりないようであった。しかし、雷神山古墳に近く、海岸から遠い位置を考えると、この位置に津波が来ないようにと願った人々の古のこころが伝わってきたような気がする。
我々は今回の津波を1000年後も伝えていかなければならないと思うが、それはいったいどのような手段があるのであろうか。考えさせられた。

神社の鳥居

神社の鳥居



担当教員後記:課題の意図は現地に行ってもらって、直に場所を感じ、レポートにするということを体験してもらいたいということですが、折角名取にいて、名取の地を知らないというのも寂しい、名取を知ってもらいたいという意図で企画しました。

[人間心理学科 教授 水田惠三]

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