人間心理学科 お知らせ

「子どもの遊び」を調査する [人間心理 小泉]

2016/11/30

 人間心理学科の3年生を対象とした授業に「人間心理演習」があります。この授業では、12名の教員にそれぞれ分かれ、1冊の専門書をじっくり読んだり、あるテーマについて討論を行ったり、調査研究案を考えたりと、さまざまな展開の講義が行われます。
 今年の人間心理演習(小泉)のテーマは「子どもの遊び」です。学生は、子どもの遊びに関する研究論文を1つ選び、追試調査を行います。追試とは、誰かがすでに行った研究を、同じテーマ・同じ方法でもう一度行ってみることです。追試を行うことで、研究計画のたて方、仮説の設定の仕方、調査・分析の仕方など、多くのことを学ぶことができます。
 しかし、大学生にとって「子どもの遊び」は遠い昔の経験です。そこでまず、「子どもの遊び」を自ら体験してテーマ選びの手がかりにしてもらうため、「自然学校キッツ森のようちえん」様のご協力を頂き、白石にある森のようちえんに参加させて頂くことにしました。今回、人間心理演習を受講している学生4名、さらに発達心理学Ⅰを受講している学生3名が参加して、9月のよく晴れた日曜日に幼児・児童の皆さんと一緒に自然の中で遊びました。

大きな石に登る

大きな石に登る

 森のようちえんから帰ってきた学生は、3名ずつ2つのグループに分かれ、研究論文をいくつか読んで、テーマを決めました。
 1つは、「親との自然遊び経験の有無は、昔ながらの自然遊び経験率に影響するのか」についてです。親との自然遊び経験がある子どもは、そうでない子どもに比べて自然遊びの経験率が高いのかについて調査をします。もう1つは「居住地域の条件は、子どもの遊び場や遊び内容に影響するのか」についてです。そこで、東北の大学生を対象に、子どもの頃(小学校低学年・高学年)によく行った遊びを調査し、先行研究(北陸地方の調査結果)と比較します。いずれのテーマも、森のようちえんでの経験が生かされています。

虫やとかげを探す

虫やとかげを探す

 このように、人間心理学科での研究のテーマは、皆さんの経験や身近な日常生活の中から発見することができます。学生の皆さんは、人間心理学科でどのような研究を行ってみたいですか?

竹の棒を上手に使って木に登る

竹の棒を上手に使って木に登る

文責:人間心理学科 准教授 小泉嘉子(発達心理学)

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